【英国のなかのロシア&日本】マレーヴィチと楽吉左衛門のコラボ!黒の宇宙

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15代樂吉左衛門(直入)とカジミール・マレーヴィチのコラボによる展示会がロンドンのAnnely Juda Fine Art Galleryで開かれています。(~7/9)

日本の伝統美に新感覚を加えたロンドンならではの展覧会。

青空が四角く切り取られた天窓に白い四角で構成されたギャラリー、そこに楽焼とマレーヴィチの黒い宇宙がどこまでも深く広がっていきます。

1879年にキエフ近郊の村で生まれたカジミール・マレーヴィチ(Малевич Казимир)は、『黒の正方形』など前衛芸術運動ロシア・アヴィンギャルドの画家として知られます。

△会場では、楽茶碗が完成するまでの工程を映像で見ることができます。鴨川の上流の河原でとれるという漆黒の石が工房の庭に置かれているところ、ご夫婦で向かい合って釉薬をかけていく様子、そして自然や宇宙とおなじように、すべての碗が全く異なる表情をもって唯一無二の存在としてこの世に誕生していきます・・・!

△マレーヴィチのドローイングとともに

楽焼の公式サイトでは、マレーヴィチからインスパイアされたこの一連の作品についてのコメントが紹介されています。(→こちら)それによると、マレーヴィッチとの出会いは、2015年にサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館とモスクワのプーシキン美術館で行われた『Raku: The Cosmos In a Tea Bowl』展だったそうです。初代長次郎から16代吉左衞門の樂家各歴代170点あまりを網羅する大規模で素晴らしい展覧会だったそう。その際にロシアを訪れ、どうしても見たいと願ったものこそ、トレチャコフ美術館所蔵のマレーヴィチの『黒の正方形』だったそうです。「この黒く一応に塗られた正方形は、思想として私自身の中に根を下ろしてきた」と書かれています。

 

Annely Juda Fine Art 

https://www.annelyjudafineart.co.uk

Address: 23 Dering St, London W1S 1AW

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△こちらがマレーヴィチの『黒の正方形(Чёрный квадрат)』(☆【トレチャコフ美術館】新館で色の魔法!

△こちらもトレチャコフ新美術館で見ることができるマレーヴィチの絵『Пейсаж под Киевом』1930年に描かれたキエフ近郊の風景です。マレーヴィチの初期の頃の作品には美しい故郷を描いた作品もあります。ロシアとウクライナの間で未曾有の悲劇が起こり、力を失っていたときに、偶然モスクワから送られてきたこの絵が私の心に寄り添ってくれました。(☆心の洗濯!モスクワより、マレーヴィチの描くキーウ(キエフ)

 

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