学校のハウスでチャーチルになったことがきっかけで、なんとなくチャーチル元首相にまつわる場所をコレクションする息子と私のプロジェクト。(関連☆【イギリスの学校生活】帽子で組分け!?“ハウス“とチャーチル巡り)
イースターホリデーにはロンドンから足を伸ばし、念願のウインストン・チャーチル元首相が晩年を過ごした邸宅とアトリエへがあるチャートウェル(Chartwell)へ。豊かな自然に囲まれた美しい庭は、油絵画家としての顔も持つチャーチルの作品のなかでもよく登場していますし、ガーデンニングにも造詣が深かったチャーチル自身が手をかけた庭も見応えがあります。
△1924年(チャーチル 49歳)から亡くなる1965年までの約40年間をここで過ごしました。英国で最も敬愛されるサー・ウィンストン・チャーチルの政治家としての偉大な功績は、ロンドンのWar Museumにて、そしてここChartwellでは、ひとりの人間としての魅力をさまざまな側面から知ることができます。夫として父として家族と過ごした思い出のつまった部屋やゆかりの品々がたくさん。
△オーディオガイドや地図などを手にファミリー・トレイルも楽しめる広大な敷地。ツリーハウスなどの子供たちの遊び場やミサイルの落ちた跡(!)なども。
△チャーチルが作りスイミングプールとして気に入っていたという池には黒鳥が!よくここで物思いに耽っていたという池には、金魚や鯉が泳いでいます。
△Lady Charchill’s Sitting Room 幼い頃から絵が得意だったチャーチルでしたが、40歳を過ぎて再び積極的に絵筆を持つようになり、名前を伏せて挑戦したコンクールで優勝するほどの腕前だったそう。この部屋の奥に飾られた雪のチャートウェルを描いた一枚『Winter sunshine, Chartwell』がその作品です。
△Drawing Room クロード・モネがロンドンのチャーリング・クロス橋を描いた絵『Charing Cross Bridge』が飾られていましたが、絵とガーデニングを愛し、豊かな自然ののなかのアトリエと邸宅で晩年を過ごし・・・モネの生き方に影響を受けていたのかもしれません。(関連☆【フランスのなかのロシア】〜展覧会の絵に描かれたチュルイリー公園、モネと睡蓮〜)
△膨大な蔵書が几帳面に並べられたライブラリー
△レディー・チャーチルのベッドルーム。10最年下の妻クレメンタインは、生涯かけがえのないパートナーであり心の支えでした。
△政治家として活躍するなかで各国から贈られたもののなかに・・・ロシアの陶磁器も!
△デカブリスト広場にある青銅の騎士像。モデルはピョートル大帝です。(関連☆【ペテルブルクで出逢う偉人シリーズ】国民的詩人プーシキン)
△ロシアの皇帝御用達陶磁器インペリアル・ポーセリンでしょうか・・・!(関連☆【水の都サンクト・ペテルブルクを訪ねて】〜まとめ〜)
△(左)このシガーケースは、チャーチル元首相の90歳のお誕生日を記念して吉田茂元総理から贈られたものだそう。今年2022年には、「桜植樹プロジェクト」で、日本の桜の木がチャートウェルに植樹されたそうです。
△(右)画家としての才能だけでなく、作家としてノーベル文学賞も受賞しました。(スウェーデンのノーベル博物館についてはこちら☆北欧スウェーデン・ストックホルム 市庁舎、旧市街のノーベル博物館)
△Study ここで数多くの名スピーチが誕生しました。
△Dining Room
△VictoryのVを示す笑顔のチャーチル元首相。でも最も輝かしい功績は、妻を結婚してくれるよう説得できたことだ、なんて素敵な言葉も。
△キッチンガーデンの煉瓦塀は、大部分をチャーチル自らの手で積み上げて完成させたものであることが記されていました。初夏にバラが満開になるというローズ・ガーデン!つづくローズ・ウォークは、1958年金婚式を祝して子どもたちから贈られたのだそう。クレメンタインに一目惚れしたチャーチルは、ブレナム宮殿のバラ園でプロポーズ、ふたりにとってバラは特別な花なんですね。
△アトリエStudioには絵のコレクション!邸宅内もたくさんの絵画で彩られています。
△ママレード色の猫Jockに出逢えたらラッキー!と聞いていました。この猫はチャーチルが飼っていた猫の子孫にあたるのだそうで、チャートウェルの守り神!?ショップにはこの猫ちゃんのグッズもたくさん。
△1966年からナショナル・トラストによって一般公開されています。
“イングランドの庭”と呼ばれるケント州には素晴らしいお庭がたくさんあります。
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