3月1日(火)と3月3日(木)の二日間、ロンドンでは地下鉄全線のストライキがあります。地下鉄が完全にストップするため、朝から通勤や通学のために別の交通手段を使う人で大行列に。予定を変えて、自宅での作業になった方も多かったようです。(関連☆ロンドンはチューブ!モスクワの地下鉄はメトロ!)
さて、私も予定が変更になり、家時間。ロシアナとして勤務していた「ロシアの声(旧モスクワ放送、現ラジオ・スプートニク)」の大先輩、西野肇さんの自伝『冒険のモスクワ放送 ソ連“鉄のカーテン“内側の青春秘話』(学研)
ワクワクするような愉快なアイディアととっておきの武勇伝を肴に、こよなく愛するお酒を飲みながら話してくださる語り口そのままで、なんだかここが新宿のタンコさんのお店ガルガンチュアで、目の前に西野さんが座っていらっしゃるような気持ちになりました。
ソ連時代のモスクワ 放送も、ロシア時代のロシアの声も、レーヴィン課長をはじめスタッフの顔ぶれがほんの少し若いだけで全く変わらぬアットホームさで目に浮かぶような職場の風景、スタジオの空気、そして社員寮での各国からのアナウンサーたちとの時間・・・懐かしさで一杯になりました。
BCL全盛の短波放送からラジオ中波、そしてインターネットへ移行して、「ガヴァリット・モスクワ!」と声でお届けしていたロシアからの日本語ラジオ放送は幕を閉じました。でも今も、先輩たちから受け継いだロシアナ魂はしっかりと私のなかで生きています。
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