慣れない海外生活では、日本の食材はもちろん、雑誌やDVDなどを送ってもらい、ほっとした時間を味わう方も多いものです。ロシア生活ではすべてロシアのものを使ってみたい!と、すかすかのスーツケースでモスクワ赴任して先輩たちを驚かせた私も、モスクワ生活の間にひとつだけ、楽しみにしていたTVドラマがありました。
それが、『のだめカンタービレ』。友人からDVDを借りて楽しみに観ておりました。テレビドラマの続編として『映画 のだめカンタービレ 最終章』も製作され、先日テレビで再放送がありました。
後編のオープニングは、雨に濡れるフランスに、テルミンの音色が響くところからはじまります。ぬくもりのあるうねりが、主人公やとりまく人々の、なにか不穏な心のざわめきを表現しています。のだめと同じパリのアパルトマンの最上階で暮らす“幽霊学生“である作曲科のハンガリー人学生ヤドヴィが演奏していたもので、原作漫画のなかでは「テルミンとピアノのための小品集」「もじゃもじゃ組曲」などをセッションします。
テルミン演奏の吹き替えと演奏法指導を担当されたのは、日本を代表するテルミン奏者である竹内正実さん。ご自身のブログ『桃栗3年柿8年テルミン10年』でも回想録を綴っていらっしゃいます。こちらの写真は、竹内正実さんが開発したマトリョーシカ型テルミン“マトリョミン”が、2013年に合奏で世界記録を達成したときの記念の一枚です。今年はテルミン博士生誕120周年ということもあり、何かまたワクワクするようなイベントが企画されるかもしれません!
過去関連ブログ
☆【今日のマトリョーシカ】マトリョミン合奏、世界記録達成レポート1
☆【今日のマトリョーシカ】マトリョミン合奏、世界記録達成レポート2
パリのアパルトマンには、コンセルヴァトワール ピアノ科のターニャこと、ロシア人学生のタチヤーナ・ヴィシニョーワ役としてベッキーさんも出演されていました。料理上手で皆にボルシチを振る舞うシーンも。
ちなみに、ロシアにおける日本のTV事情ですが、ご家族での赴任やビジネスマンの方などはJSTVに加入して日本語放送を楽しんでいらっしゃる方も多く、大晦日にはモスクワで紅白歌合戦を堪能することもできます。私は・・・ロシアらしい年越しをということで、やっぱり赤の広場へ!
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