【モスクワの新型コロナウイルス対策】モスクワの日常が非日常になった3月!非日常だったロシア人のマスク姿は日常へ・・・そして手袋も!

2020-03-29

世界中が新型コロナウイルスの危機にさらされています。2月までは中国や日本での感染に関するニュースを見守っていたロシア、感染者も極東の方で数名でした。地下鉄構内でパスポート提示を求められるアジア人が増加したり、タクシーで「中国人か?」と露骨に尋ねられたこともありましたが、まだ公共交通機関も通常通りに利用できました。しかしその後、イタリアをはじめとするヨーロッパ諸国での感染拡大により状況は一変。特に冬の休暇後には、スキー旅行などで海外ヨーロッパへ出掛けたロシア人も多く、3月にモスクワでの感染者が一気に増加しました。

7E9B6AE9-BA70-46CA-8A70-950C7593A57C 

△これまで予防のためのマスク着用の習慣がなかったロシアでは、もし街中でマスクをつけようものなら何か伝染病を患っているかのような脅威を周囲の人に感じさせてしまうため、なかなか風邪気味でもマスクをしにくい雰囲気でしたが・・・薬局で見かけた数少ないマスクはあっという間に売り切れ!空港だけでなく街中でもマスク姿のロシア人が増えました。

527D22B1-2DDA-4661-864B-81D3388E3BC697958DE3-C305-4791-B400-53F54AD65BEFD49FEEF1-E78C-4553-B340-44C9BA74A8DC

△最近ではセレブの間でデザイン製のあるマスクも流行しています。

アルコール消毒のジェルも一気に売り切れ!アルコール入りのウェットティッシュなども山積みになっています。ここまでは日本での予防法にようやく追いついてきたかな?という感じですが・・・

54091846-CAFF-4E30-9397-F8D913D8875B

△私の周りのロシア人の友人知人たちは、マスク以上に手袋の効果を重視している人が多く、こまめな手洗いの強化はもちろん、手術用の手袋をして外出中に素手でものを触らないようにしている人も多いようです。スーパーのレジ係もみんな手袋!

EF5FA2BC-77F5-4D00-938A-50076C21DB98

△一部のスーパーでは蕎麦の実(ロシア人は蕎麦を蕎麦の実の形でいただきます。おかゆにしたり、付け合わせにしたり・・・安価で栄養価が高く比較的長期保存も可能です)やトイレットペーパーなどの買い占めも見られましたが、一瞬のことで今のところ売り切れているのはマスクと消毒ジェルくらい。食料品は通常通りに購入できます。

FE99F7CD-36A6-467C-B6B1-04BA471AD2AC

△学校でも入り口やトイレ脇にアルコール消毒液や空気清浄機が設置され、ドクターによる手洗いの講習や毎日の検温が始まったり、休暇後にはパスポートの提示が義務付けられたり。

EF395C89-08D0-4BAF-A0F7-6B775911BA45

△その後自主登校になり、そして完全閉鎖になって自宅でのEラーニング開始となりました。Zoom やGoogle classroom、Emailに毎朝ビデオや課題が送られてきます。Doc Hubでオンライン共有し、先生に提出したり添削してもらったり。決まった時間には、SkypeやGoogle hangoutでグループレッスン。体育や音楽、図工はYouTubeの動画と一緒に体を動かしたり、ワークシートを記入したり。コンピューターの授業はオンラインサイト上でアニメーションを作ったりもしていました。慣れない作業も多く、環境を整えるまでは大変!多くの会社でも集団感染を防ぐためテレワークが導入されているようです。

ロシアを発着する国際線の航空便については、3月初旬には感染者の多い国からの入国制限や渡航後の自主隔離でしたが、下旬には全ての国際線フライトが停止となりました。JALは3月29日(日)から4月29日まで、続いてアエロフロートも、日露間の定期直行便を停止することを発表。(アエロフロートの運行状況は刻々と変わっているため注意が必要です。)

69C8666F-E5E3-4CFE-9C3E-546B08C0DCB6

△劇場やコンサートホール、美術館が閉鎖されました。いつもは老若男女で賑わうサーカスも(→【ロシアのサーカス】本田圭佑選手が活躍!?サッカー×サーカ)、今はひとっこ一人なくがらんとしています。入り口には、日本なら“頑張ろう!”と掲げそうなところ、ロシアらしく“ВСЁ БУДЕТ ХОРОШО!”(すべてうまくいくさ!)の文字が。

スクリーンショット 2020-03-30 1.21.28 スクリーンショット 2020-03-30 1.14.37

ロシアのプーチン大統領の演説。3月28日から4月5日までの間を非労働期間にすることが発表されました。不要不急の外出は自粛し、なるべく自宅で過ごすように国民へ呼びかけましたが、まだ危機感が薄く、まるで休日のような過ごし方をするロシア人が多く、いつも通り公園でのんびり過ごしたり、なかには保養地ソチへ向かおうとする人を撮影した空港の様子なども報じられていました。すると外出禁止を徹底するためか、さらにモスクワのソビャニン市長のサイトで、他人と1.5mの距離を保つ自己隔離体制を導入するよう要請がありました。国民の動きをGPSなどを使って管理したり、許可証なしで外出出来ないように監視する制度なども検討されているとのこと。同時に、ロシアで治療薬が開発されたとか、日露で新型コロナの診断システムが開発されたというようなニュースも報じられています。お買い物には行けませんがルーブル 安で、1ルーブルは1.35円まで下がっています・・・!

人混みを避けて自宅で過ごす時間が増えたモスクワでは、モスクワ音楽院やボリショイ劇場などで公演のオンライン配信も!教会の礼拝もオンライン配信が始まっているようです。

【ボリショイ劇場】新型コロナウイルス対策!自宅がボリショイ劇場に!

【モスクワ音楽院】新型コロナウイルス対策!自宅で楽しめるコンサート

c3a30b83-6b07-45ba-945f-85eac90945fe ac590a68-9156-421c-b44a-12546789d085

もうすぐ4月、モスクワでは春の陽気に木々が芽吹き、日本からは桜の便りも届いています。

4月のロシア文化フェスティバル2020 IN JAPANオープニングセレモニーも延期が決定し、私もしばらくモスクワにとどまることに。すでにロシアでは選挙の延期や6月サンクトペテルブルク経済フォーラム中止が発表されていますが、果たして国の威信をかけて5月にモスクワで予定されている戦勝記念日の記念セレモニーは開催されるのでしょうか・・・?刻々と変化する状況には真剣に冷静に向き合いつつ、不自由な生活の中でも笑顔を忘れず、こんな時だからこその自宅での楽しみを見つけて乗り切って行きたいです。

1日も早く平穏な毎日が戻り、皆さまに笑顔でお会いできますように!