6月29日、G20開催中の大阪で、日露交流年の閉会式が開催され、記念コンサートとクロージング・レセプションの司会を務めてまいりました。
△日露首脳会談とクロージング・レセプションの会場となったホテル・ニューオータニ大阪。草月の美しい生け花が各国首脳を迎えます。
2018年5月にモスクワ・ボリショイ劇場と東京・サントリーホールという日露両国で開催された開会式で司会を務めさせて頂いてから一年。“あなたの知らない日本があります。あなたの知らないロシアがあります”という日露交流年のキャッチフレーズ通り、お仕事でもプライべートでもたくさんの日ロ交流の催しに足を運び、そのたびに新しい日本とロシアを発見し、その感動を分かち合うことが出来て、特別な年になりました。
△G20日本初開催で厳戒態勢の大阪へは前日に到着。交通規制はもちろんホテル周辺はパスポートチェックや荷物検査も。
△閉会式&記念コンサートの会場となった、いずみホール。
△両国代表が到着し、舞台でご挨拶。それから、国立モスクワ音楽院室内合唱団と相馬子どもコーラスの皆様による日露合同演奏『野に立つ白樺』と『さくらさくら』が披露されました。素晴らしいハーモニーに会場が感動に包まれます。
△日ロ合作映画『ソローキンの見た桜』に主演された女優の阿部純子さん、人気YouTuberのセルゲイ・クワエフさん、ソリストとしてバイオリン演奏を披露したマルガリータ・アファナシエワさん、ピアノ演奏はアレクサンドラ・スティチキナさん。
△ロビーでは写真展
記念コンサートでは、再び相馬子どもコーラスが登場。2011年東日本大震災で厳しい状況にさらされた福島県相馬市の子どもたち。相馬子どもコーラスは、音楽で生きる力を育むために結成されました。1曲目は、相馬地方に伝わる民謡のひとつで、田んぼの神様にお米の豊作を感謝する踊りとして歌われていた『相馬盆唄』、2曲目はこちらも美しい故郷を歌った『アルプスの谷間』。(指揮:古橋富士雄 ピアノ:野間春美ピアノによる)日ロ交流の未来を担う子どもたちの力強い歌声が胸に響きました!
続いて登場した国立モスクワ音楽院室内合唱団は2014年に創立150周年を迎えたモスクワ音楽院の学生や卒業生で構成されたロシア屈指の合唱団で、その豊かな魅力を味わって頂くため、『春の流水』から『アムール河の波』まで珠玉の8曲が披露されました。(指揮:芸術監督のアレクサンドル・ソロヴィヨフ ピアノ:日高志野)
(撮影:エムズ フォト 丸山英樹)
日本では『ロシア文化フェスティバル IN JAPAN』が、またロシアでも『日本の秋』や『JーFEST』などの両国の交流を促進するフェスティバルがそれぞれ10年以上開催されてきて、2018年は初めての両国同時開催となりました。2006年から『ロシア文化フェスティバル IN JAPAN』でMCを務めさせていただいている私にとって、この歴史的な瞬間に立ち会えたことはロシアナウンサー冥利に尽きる幸せなひとときでした。
△その後は、ひきつづきクロージング・レセプションでした。日露交流年に貢献された沢山の方が出席され、大成功裏に閉会式を迎えられたことをお祝いしました。日露交流年に貢献されたアーティストの皆様や関係者の皆様をはじめ、日本やロシアでお世話になっているたくさんの方に、そして久しぶりに恩師の亀山先生にもお会いできました。
ちょうど、季節は七夕。ここからまた新しい日露交流年がはじまります。20日後には、『ロシア文化フェスティバル2019 IN JAPAN』のオープニングセレモニーが開催されます。素晴らしいオープニングになるよう願いを込めて、私もいったんモスクワへ戻り、また7月18日東京でお目にかかります!