【ロシア文化フェスBlog】素顔のジーマ!

2013-05-21

ロシア文化フェスティバルblogより)

つづいて写真中央、ヴァイオリン部門最高位受賞のドミトリー・スミルノフさんにお話を伺いました。まだあどけなさが残るスミルノフさん、皆の前で答えるのは恥ずかしいと小声で目を伏せるシャイな一面も・・・。自分なりの言葉を探しながら一生懸命答えてくれました。

いちのへ:あなたにとってヴァイオリンとは?

スミルノフ: そうですね、僕は生まれてからずっとヴァイオリンを弾いてきたし、これからもきっと続けると思う。この楽器がとても好きで、音楽なしではいられないんだ。時々、自分でも上手く弾けるといっていいときもあるし、もちろん、たまには上手くいかないときもあるんだけれど、そうたとえばコンサートで何か失敗してしまったりとか・・・でも上手くいくときには、僕は何か必要なことを与えられているという感覚があるし、逆に僕も観客に何かを与えられているように感じたりするんだ。

いちのへ:ヴァイオリンをはじめたきっかけは、ご両親が選んでくださったそうですね。

スミルノフ:そう、僕は決してわがままを言ったり、やりたくないといったりはしなかったよ。最初はひどい音しか弾けなかったんだけど、まだ幼くてよく分からなかったせいか、嫌ではなくて、比較的すぐに上手く弾けるようになったんだ。とてもすばらしい先生と出会ったから、7歳から10歳までの三年間で色々なことを達成できて、色々な曲を弾けるようになって、コンクールにも出るようになった。その後はもっと難しかったな。15歳まで、いや、18歳までぐらいは音楽家はまだ若いとされているから、才能があって、音楽を感じることが出来れば欠点さえも許されるんだ。でも、ある程度大人の音楽家になると、それが許されなくなる。20歳とか・・・成人だから完熟した音楽家だとは思わないけれど、難しい年代だと思う。

いちのへ:今回のコンサートでは、同年代の音楽家との出会いがありましたね!

スミルノフ:非常にすばらしい音楽家達だよ!彼らはもう充分にプロだといって間違いない。エネルギーに溢れ、教育レベルも高く、それぞれに音の濃さが感じられるんだ。これはとても大事なこと。

いちのへ:今、あなたが演奏で最も大切にしていることは?

スミルノフ:質を上げることかな。音の質とか、色々な細かい部分の質を磨いていかなければならないんだ。真面目に演奏するならするほど、超ハイレベルじゃないといけないからね。もちろん、曲が綺麗ならそれに助けられる部分があったり、演奏パフォーマンスでごまかすような方法もないことはないけれど、それは音楽に対して真面目なやり方ではないからね。安定した良質を目指さなければならないんだ。技術的な質をあげるだけではなく、心も入れて、芸術品にしなければならない。特に昔の優れた音楽家の演奏を聞くと、すごく伸びやかで心地良く感じられ、全く仕事で演奏しているというような印象や努力の跡を感じさせないよね。音楽家はそういう影の努力のようなものを感じさせずに常に安定した良い演奏を提供するために、沢山練習して、音楽を聴いて、他の音楽家や音楽の教授たちと接しなければならない。そして、そこから自分にとって有益な何かを得ていかなければならないんだ。

いちのへ:日本は初めてだそうですね。

スミルノフ:ええ、まずは日本のお客様に感謝の気持ちを伝えたいです!非常にあたたかく迎えてくださりありがとうございます。日本人は、言葉を見つけられないくらい皆とても優しくて、まるでずっと会いたかったとでもいうようにもてなしてくれて・・・これは日本人の精神的な特長なんでしょうか。

いちのへ:気に入ってくださって嬉しいです!観光の時間もあったんですか?

スミルノフ:リハーサル
等もあってゆっくり観光は出来なかったけれど、東京で幾つかの名所を見ることができて、とても感動しました。日本は技術が世界一だし、それと同時に伝統も残っているのが魅力ですよね。たとえば大都会の高層ビルを背景に皇居の自然があったりして、本当に信じられないような風景でした。もしまた招待してもらえる機会があれば、もっともっとみてみたいよ!

いちのへ:日本土産にはどんなものを買ったんですか?

スミルノフ:大好きな煎茶や、扇子やいろいろ買ったけれど・・・世界の観光地によくあるスノードームがあれば、それもぜひ買いたいな!日本はお土産のラインナップも独特ですよね。とても個性があって第一印象から気に入りました。

いちのへ:最後に、夢を教えてください。

スミルノフ:実現できそうな夢としては、ブラームスのバイオリンとチェロの為の曲を演奏することです。もう一つの夢は、自分の演奏を楽しむこと。他の音楽家もそうでしょうが、自分を客観的に評価するのは本当に難しいことなんだ。満足すると成長が止まってしまうし、いつも不満でいても自分を殺すことにもなってしまうし・・・。でも、自分を満足させるような音を出せる日まで、勉強をつづけ、何かを探しつづけ、楽しみながら演奏をつづけたいです。

いちのへ:ありがとうございました!

【ロシア文化フェスBlog】レーナ&ナターシャにインタビュー!

2013-05-20

『全ロシア音楽コンクール』最高位受賞者ガラ・コンサートが開催され,5月の風のように爽やかな4人のソリストが来日しました!


▲写真中央に,来日した4人の音楽家エレーナ・ローシさん、ナタリヤ・ドミトリエフスカやさん、ドミトリー・スミルノフさん、アレクサンドル・ラムさん。4人を囲んで右端が、ピアノ伴奏の塩塚美知子さん、左が新見・フェイギン・浩子さん。左端が著者

18日東大和市ハミングホール公演では、リハーサルのために午前中に到着。良いお天気に誘われてホール周辺をお散歩に出かけ、昭和の雰囲気が残る商店街では、駄菓子屋さんや和菓子屋さんの店先の人形焼に興味を持つなど、短い滞在を満喫しました。

「東京は初めてですが、自分の目で見れて嬉しい!大好きになりました。洗練された感覚に温かく迎えられて感謝しています!」と話してくださったのは、写真中央、ショートカットに紫色ドレス姿の声楽女声部門第1位ナタリヤ・ドミトリエフスカヤさん。明るい人柄で楽屋でも人気者でしたが、一歩舞台へ出ると、すでに大物歌手の貫禄たっぷりで、アンコール曲「さくらさくら」までずっと会場中の心も魅了しました。
同じく写真中央、ピンク色のドレスに身を包み初々しい笑顔で座っているのがピアノ部門第1位のエレーナ・ローシさん。真面目で謙虚な彼女は、休憩時間にも自らピアノの前に座るほど熱心で、またそれが幸せでならないという様子だったのが印象的でした。お話を伺ってみましょう!

いちのへ:ピアノをはじめるきっかけは何だったんですか? ピアノのどんなところがあなたを惹きつけるのでしょうか?

ローシ:それは幸福な偶然です。母親はバイオリンを、父はロシア民族楽器バヤンを演奏していたので、私にも音楽を習わせたいと考えていました。母ははじめはバイオリンを習わせたかったようですが、私の住んでいた環境ではあまりバイオリンの優れた教育がなかったので、偶然ピアノを習う機会を与えられました。けれど、それがきっかけで本当にピアノが好きになり、他の楽器を演奏したくないと言う程だったのです。ピアノはオーケストラのようで、いろいろな効果や音色を与えられるという考えがありますが、まさにその通りだと思います。

いちのへ:コンクール第1位というレベルまでこの楽器を演奏してきて、壁にぶつかったことはありましたか?

エレーナ:ここまでマスターするまでには、きっとどの職業でもそうでしょうけれど、”再認識しなければならない時”があると思います。子供の頃は、作曲家の意図などあまり理解できませんが、14,15歳頃になると、成長・発展しなければならないのです。何もできなくてすべてを投げ出したくなるのですが、また練習をはじめ、目標を達成出来るようになるのです。
いちのへ:どんなメロディーを演奏しているときに幸せを感じますか?

ローシ:やはりロシア人ですからロシアの作品、特に20世紀の作品、スクリャービンやプロコフィエフ、もちろんラフマニノフといった作曲家の作品が好きです。プロコフィエフの2番は”ポルシェ”と言われていますが、これも何度も演奏しています。ラフマニノフの協奏曲はすべて好きです。もちろん音楽家は様々な音楽が好きでなければなりませんが・・・バッハなども好きではないと言えませんね。
いちのへ:あなたの演奏で、日本のお客様にどんなことを一番伝えたいですか?

ローシ:演奏家にとって、作曲家が何を書いているのか、そのときに何を感じていたか、を伝えなければならないという使命があると思います。自分の感情を通じてですが、その結果として作曲家と演奏者との間に協力関係が生まれるのだと思います。毎回、聞いてくださるお客様が、その作曲家の何かまったく新しいと感じるものを得られるような演奏画できたらと願っています。

いちのへ:ありがとうございました!

【今日のロシア】全ロシア音楽コンクール優勝者ガラ・コンサート

2013-05-18

Всем привет!

ロシアが国を挙げて才能ある若手演奏家を支援するために始まった『全ロシア音楽コンクール』の記念すべき第一回2010年度優勝者ガラ・コンサートが行われ、アナウンスを担当してきました!

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少女のような初々しい笑顔で休憩時間まで大好きなビアノに向かっていたエレーナ・ローシさん。舞台裏でのいたずらっ子な横顔から一転、インタビューになると皆のいないところで…とシャイな様子を見せるヴァイオリンのドミトリー・スミルノフさん。チェロへの熱い想いを語ってくれ、会場のお客様の反応を大切にする器の大きさを感じさせたアレクサンドル・ラムさん、そして、すでに大物の貫禄すら感じさせ、明るい人柄で人気者だった声楽のナタリヤ・ドミトリエフスカヤさん。

 

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4人を囲んで、伴奏の新見・フェイギン・浩子さんと塩塚美知子さん。

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▲大人の魅力漂うラムさんの楽屋私服姿。新婚さんだそうで指輪がキラリ!

『皇居と摩天楼のコントラストに感動した!』『浅草と渋谷に行ってみたい!』『日本土産には扇子や煎茶を買ったよ!』…などソリストたちの素顔も合わせて、ロシア文化フェスティバルブログでご紹介しますのでお楽しみに!

До встречи!Пока!

Юри