息子の通う現地校では、夏休みは本物のおやすみで宿題がありませんが、中間テストや期末テストがあります。日本の小学校では、授業内で教科ごとのテストはあっても、中間試験や期末試験のような試験期間があったのは中学校からですよね・・・?オンとオフがしっかりしているスタイルは、子どもたちが通う学校だけでなく、大人になってからの会社でも同じです。
テスト期間にむけて、ただいま復習(revision)真っ只中の息子。そういえば、学校のはじまりに持ち物でも驚きがありましたが、ノートと教科書もまたちょっと違います。日本とロシアは自分でノートを購入して準備しましたが・・・
△ここ英国では学校から配られました。色別になっていて、ロシア(A5)よりも、日本(B5)よりも大きいサイズ!教科ごとに色分けされていて、授業ではこれを使用しています。「ノートの表紙をデコレーションして楽しんでね」という先生も。
△ページをめくって驚くのは、✔︎の数!「きゃー、間違いだらけ!?」と驚く私に、息子が平然と「え?全部正解ですけど」。そう、正解していたら○でなく✔︎なんだそう。間違えていると✖️と正解が書かれています。
多くの先生が、基本的にブルーのペンを使わせていること(ぺんてるの消すことができるペンは大人気!)。先生からのコメントなどは別色で。こどもは鉛筆、先生は赤が基本の日本とは印象が随分違いますね。
また教科書は、学校から借ります。かつての図書館の本のように巻末に貸し出しカードがついていたりもして、自分の名前とクラスを書き、年度末に学校に返却。そのため、教科書に蛍光ペンで線を引いたりはできません。日本のように、本棚にどんどん並んでいく教科書をどうしていいのか迷うことはなさそう。
試験科目は、English、Maths、History、Geography、Science、French、Latinです。試験の解答用紙にも青ボールペンで書くのだそう。解答は、授業内で見直しをして、各自の反省点などをノートにまとめさせますが、先生が回収してしまいます。のび太くんみたいに答案を隠す必要はないかわり、個人の試験結果は全教科一覧となって保護者に配布されます。
義務教育(Compulsory Education)はイングランドでは5〜18歳。Nursery(3 – 4歳)→Reception(4 – 5歳)→そして義務教育のはじまりであるイギリスの小学校のYear 1(5 – 6歳)は日本の小学校1年生(6 – 7歳)よりも1年早いことになります。Year6(10 – 11歳)のあとは→Secondary Schoolへ進み、Year13(17 – 18歳)まで通います。
進学については男女でも異なり、男子は13+と呼ばれる13歳で受験します。日本の受験システムのように、13歳を前に、小学受験(7+)や中学受験(11+)などのタイミングで早めに希望の進学校の試験に挑戦する生徒もいて、家庭教師や塾などで準備している家庭もあります。
息子が現地校に編入したYear5のときには、このイレブンプラス(11+)に向けての保護者説明会などが開催されていました。(息子のように短期間英国に滞在する場合には必要のない試験なのですが)優秀者は無料の中高一貫公立中学校「グラマースクール」に進学できます。女王の君臨するイギリスでは「階級社会」が残っていて、パブリックスクールに通わせることができるような裕福な家庭だけでなく、労働者階級の家庭でも優秀なこどもたちに進学校へ進む機会を与えるためにグラマースクールがあったそうですが、近年は有名大学を目指すための“無料の進学校”として多くの家庭が入学希望するようになっているのだとか。