美しいイギリスの春を探しに、蒸気機関車でコッツウォルズへ。目的地は、ブロードウェーの丘の上にあるブロードウェー・タワー。
美しい壁紙デザインで知られるウィリアム・モリスは中世の芸術を愛し、この建物を気に入って何度も訪れたそう。オックスフォード大学時代の友人クロム・プリンスに招かれてやってきたモリスの手紙より ‘I am up at Crom Prince’s Tower among the wind and the clouds… ’
建物のてっぺんには、風と雲のなかの絶景!天空風呂が。
素晴らしい春のコッツウォルズの眺め。眼下には、野生の鹿たちがのどかに草をたべています。
△塔のなかは展示室になっています。ライブラリーには、モリスのデザインした椅子が並んでいました。なかでも、向かって右の座面が丸い椅子はモリスのオリジナル・デザインだそうで、同じものを自宅ケルムスコット・ハウスでも使っていました。
「死因はウィリアム・モリスだったことだ」という医者の言葉が伝えられているほど多忙を極めたモリス。陸の孤島のような中世のこの塔でほんのひとときくつろぎながら、丸窓の向こうにどんな景色を眺めていたのでしょうか。
生涯の親友バーン=ジョーンズがここでモリスを描いたイラストが、なんとも可愛らしくて。
タワーからブロードウェーの町までは、ゆっくり歩いて1時間弱のフットパスもあります。
△町からみた丘の上のブロードウェー・タワー
ブロードウェーの町は、蜂蜜色のレンガに藤の花が見頃を迎えていました。
△ブロードウェイからは蒸気機関車でコッツウォルズの春を楽しみました。産業革命の国イギリスでは、今も各地に蒸気機関車に乗ることができる場所があります。昨年は、蒸気機関車に乗ってシェイクスピアの生まれた町へ・・・
△燃える石炭の匂いと黒い煙、蒸気の音!「思ったより重くない」と石炭を持ってみた息子は、手を真っ黒にしながらちいさなかけらをお土産に。
△息子「シャーロック・ホームズも乗っていたグレート・ウエスタン・レイルウェイの1等車!」乗り込むと車掌さんがぱちんと切符を切ってくれます。交通ICカードをオートチャージして改札でピっとかざす世代の息子はびっくり&大喜び。
△蒸気機関車に乗ると、ホットミールの人気定番はベーコンロール!ブラウン・ソース(英国ならではの味!HPソース)でいただきます。(☆【英国のお気に入り】イギリスで一家に一本!?HPソースの限定ラベルとバーコウ前下院議長)
黄色の菜の花畑と青空・・・
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