ロンドンのお家のスタイルは、マンションのフラットや一軒家のデタッチド・ハウス (Detached House)に住む以外にも、左右対称の2軒の住宅がくっついているセミデタッチド・ハウス (Semi-Detached House)、複数の住宅棟が横に続いているテラスド・ハウス (Terraced House)などがあります。お部屋ごとにオーナーが異なり、家具付きのFurnishedと家具無しのUnfurnishedに分かれています。
△一軒家のデタッチド・ハウス (Detached House)はやはり憧れ!少しずつリフォームしたり修繕したりお手入れしながら暮らしていて、犬がいて、車があって・・・という家族も多い印象です。広いお庭の手入れを楽しみながら暮らしている方も多く、桜を植えて春のお花見などガーデンパーティを楽しんだり、子どものためにツリーハウスやハンモックを作ったり、ちいさなサッカーゴールを置いたり。フラワーショーでお気に入りの植物やガーデングッズを取り入れたり。(☆定点観測!ブリティッシュ・ガーデンの四季 ☆秋開催は今年だけ!?秋のチェルシー・フラワー・ショー)
△左右対称の2軒の住宅がくっついているセミデタッチド・ハウス (Semi-Detached House)
△複数の住宅棟が横に続いているテラスド・ハウス (Terraced House)やタウン・ハウスは、産業革命で中心部へ集中した労働者たちのために急激に増えたスタイルなのだそう。
△ロンドンの地図には、よくMewと呼ばれる馬車道が通りの名前として残っていますが、ミューズハウスという昔の馬小屋を改造した住宅もあります。
△映画『ロンドン、人生はじめます』の主人公のように、デタッチド・ハウスやセミデタッチド・ハウス、テラスド・ハウスなどの英国様式の建物を、何世帯かで使う集合住宅スタイルもあります。(【英国のお気に入り】映画『ロンドン、人生はじめます』ロケ地とハムステッド散策 〜1)
△歴史を感じさせる外観を生かしつつ、たとえば店舗なども上手に建物を利用していて、街歩きがとっても楽しいロンドンです。
【特徴1】煙突:まず気になったのは大空に並ぶたくさんの煙突!多くのお部屋に実際に使用していた素敵な暖炉があるので、煙突がこんなにもたくさん!さすが♪チムチムニーの煙突掃除屋さんの国です。(☆劇場シーズンの幕開け!ミュージカル『メリー・ポピンズ』)
市中心部ではすでに暖炉は使えない場所も多いようですが、暖炉スペースを美しく飾ってお部屋のアクセントにしている家も多いようです。
中心部から少し離れたお庭つきの一戸建てにお呼ばれしたときには、本物の暖炉に感激!
【特徴2】エントランスのドアとドアノッカー、ステンドグラス、タイル、ガーデン:テラスド・ハウスのように同じ形で続いている建物も多いのですが、そのエントランスドアの色やドアノッカーの種類、アイアンのデコレーションやステンドグラス、敷いているタイルなどがどこも違っていてみていて楽しくなってしまいます。
△クリスマスが近づくと、さらにデコレーションにも個性が!
【特徴3】ガーデンフラットと屋根裏部屋:イギリスではよく階の数え方が違うことが話題になりますが、ガーデンフラットなどと呼ばれるガーデンつきの半地下階のお宅や、ちょっと大人は頭上注意の屋根裏部屋がついているお部屋も。
【特徴4】靴で生活していたため、玄関に下駄箱スペースがない家が多い
【特徴5】窓にカーテンがない家も多い : クリスマス・シーズンの夜には、窓から綺麗にライトアップされたツリーが見えたり、ハロウィンの凝った装飾で楽しませてくださるお宅も。(☆ハッピーハロウィン!初めてのトリック・オア・トリート!)
窓に網戸もなくクーラーは少ない:窓には網戸がついている家は少なく、夏になるとカーテンのような取り付け式の網が売られています。窓枠にシールやマグネットなどで取り付けて、必要な時に使います。ガーデンに面している窓やドアからはすぐに蠅や蜂、てんとう虫、夜は蛾やかげろうが入ってくるのですが、イギリスのお宅にお邪魔すると「美しくないから」「虫もガーデンの一部だから気にしない」なんて言って使っている家は少ない印象です。30度を超える暑い時期は短いので、基本的にクーラーもついていないため、寝苦しい夜などは小型の扇風機などをすすめられました。
【特徴6】煉瓦と蔦、藤の花:煉瓦の色もたくさんあって美しいのですが、蔦の葉や藤の花の蔓が美しく絡んで季節折々の美しさを醸し出しています。
【特徴7:鳩との攻防戦】
美しいガーデンを楽しめるのは、植物だけではありません。鳥たちやリス、そして鳩やきつね、ねずみも・・・!(☆定点観測!ブリティッシュ・ガーデンの四季 ☆【英国のお気に入り】ロンドンの鳥とモスクワの鳥!)
モスクワでもお家選びはなかなか難航したのですが、さらにはコロナ禍ですべてインターネット上でのやりとりになってしまいました。イギリスらしい古いお家で暮らしてみたかったのですが、やはり水回りや停電などの問題も。一戸建てなどお家のタイプで選ぶ方、住んでみたいエリアで選ぶ方、日本人学校や補修校、塾などの学校面で選ぶ方・・・何を重視するのかによっても変わってきそうですね。(関連☆イギリス生活のいろは The first step in England 〜まとめ〜)
ロシアでの家探しについてはこちら
モスクワでは、ウィークデイはマンションで暮らし、週末に郊外の菜園つき別荘“ダーチャ”で過ごすスタイルが人気です。中心部ではモスクワ同様に古い建築物が多いので、内装を新しくして大切に暮らしています。