(ロシア文化フェスティバルblogより)
昨年につづき今年も開催された、イリーナ・ペレン&マラト・シェミウノフ(ミハイロフ劇場 プリンシパル ダンサー)新春バレエ・ガラ コンサート!(主催 NPOちきゅう市民クラブ、K&Asociates International)
ロシア大使館の大広間で、そのサブタイトルのとおり“夢のような至福のひと時を“過ごすことが出来ます。
ロシア正教の暦では新年1月7日にクリスマス、それから旧正月を迎えますから、館内はまだクリスマスツリーを飾ってお祝いムード。ライトアップされた大使館敷地内では、大きなツリーのように東京タワーがきらめきます。
首都のパノラマを描いたツェレテリ作の銅版画『首都モスクワ、我がモスクワ』を背景に、シャンデリアの合間を泳ぐように高いリフトで魅了したイリーナ・ペレン&マラト・シェミウノフ。普段の舞台ステージとは違い、すぐ目の前で、ロシアが誇る世界のトップダンサーの圧倒的なオーラに包まれるのがこのコンサートの醍醐味。その鍛え抜かれた肉体、洗練された動きのひとつひとつ、醸し出す優雅な雰囲気・・・なにもかもがこの世のものとは思えない究極の美しさで、お二人が登場するたびに空気が変わり、熱いまなざしと期待感で客席の温度が急上昇します。
コンサート後にはロシア料理を囲んでパーティもあり、出演者の皆様とお話したり一緒に写真を撮ることもできます。私服姿も素敵なイリーナ&マラトの周りには長蛇の列が・・・!サービス精神旺盛に優しい笑顔で気さくに応じてくれるお二人の人柄に、皆さらにファンになってしまいます。
マラト&イリーナ「ロシアと日本は今までずっと文化・ビジネスを含めあらゆる分野で友好関係にあり、またパートナーでもあります。この友愛・協力関係を継続していかなければなりません!日本の観客は洗練されていていつも温かく迎えてくださり尊敬しております。そんな日本の皆様の前でバレエを披露出来て大変光栄です。」
△『火祭りの踊り』では劇的なクライマックスまで燃え盛る炎のようなパッションと超絶技巧を披露したピアニスト斎藤雅広さん。「ポーランドに住んでおりましたので、ロシアには音楽もお料理もとても親しみを感じています。私たちはもちろん、特に若い世代には、音楽を通してもっと気楽に国際交流を楽しんでほしいものです」
△ロシアの春の花ライラックを歌ったラフマニノフ作曲の『リラの花』ではその甘やかな歌声で会場を包みこんだソプラノの関森温子さん。ロシア歌曲を心から愛し、歌いつづける歌手のおひとりです。会場ではロシア人からも多くのブラボー!が寄せられていました。
チェロのドミトリー・フェイギンさん&ピアニストで奥様の浩子 新見フェイギンさん「両国の関係をよく知るためには、お互いの文化の関係を知るべきです。両国の芸術家たちが行き来することが大切なのです。今晩は、イリーナと、そしてお客様と、一体になれる特別な喜びの瞬間がありました。」
ロシア留学でバレリーナとして輝きはじめた若きダンサーたちも出演!「まさに以心伝心で息のあったふたりが踊ると、難しいものも難しくみえない・・・!」と尊敬をこめて語ってくださった武藤桜子さんと妹尾矢弥子さん。
△「昨年はイリーナが踊ったロシアの踊りを今年は自分が踊る機会を頂けるなんて・・・と感無量の様子の柴山万里奈さん。ロシアを拠点に活動していきたいと夢を語ってくださいました。
会場では、イリーナ・ペレンデザインのTシャツや衣装バッグなどの貴重なグッズや、ロシア人写真家Ekaterina Kravtsovaが撮影したイリーナのアート写真“白のバリエーション”なども、展示販売されていました。
パーティ会場では、大使館の専属料理人によるロシア料理やウォッカが振る舞われ、ロシアのキルト作品が飾られた一角にはロシアの雑貨やお菓子が販売されるなど、ロシアを五感で満喫出来る夜となりました。