世界の優れた人形劇を紹介しつづけてきたプーク人形劇場にて、ロシアのウラジーミル・オルロフ原作『ハリネズミと金貨』が上演されます。(関連☆【今日のロシア】プーク人形劇場に行ってまいりました!☆【今日のマトリョーシカ】プーク人形劇場 人形のマド)
絵本は偕成社の世界のお話傑作選から出版されています。息子も私も大好きな1冊。
豊かな森の恵みで彩られた表紙。主人公は、冬ごもりの支度をするハリネズミのおじいさん。『霧のなかのはりねずみ』『しずかなおはなし』など、ロシアの作品にはよくハリネズミが登場します。
△ロシアの湯沸かし器サモワールを囲んで、おじいさんがお茶をごちそうしている様子が描かれた裏表紙。他にも絵本のなかには白樺、きのこ、蜂蜜・・・ロシアらしいモチーフがたくさん登場します!
清々しい香りの白樺の森が黄金色に染まる景色・・・ロシアの晩秋です。森の小道で、おじいさんは誰かが落とした1枚の金貨を見つけます。年をとって冬支度が大変になってきたおじいさんは、この金貨で必要なものを用意しようとしますが・・・リスは干しキノコをわけてくれますし、カラスはドングリの靴を作ってくれますし、蜘蛛は毛糸の靴下を、くまの子は蜂蜜を・・・森の住人たちは誰も金貨を受け取らずに必要なものを分けてくれます。皆の優しい気持ちで今自分に必要なものが揃ってしまったおじいさんは、金貨をそっともとの場所へ置きます。他の誰かの役に立つかもしれませんから・・・
アプローチは少し違っても、ルーブルや円では買うことが出来ない本当に大切なものは、ロシアも日本も同じなんですよね。
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