筒井頼子さん作・林明子さん絵の絵本は『はじめてのおつかい』も『とん ことり』(福音館書店)も大好き!息子と一緒に読んでいると幼い頃は気づかなかった味わいもあります。
お引越ししてきた主人公、幼稚園生のかなえちゃん。大事に抱えるお荷物のなかに?
ちょこんと気になる影が…?
この辺で気付いた方は、さすがです!
しらないまち、しらないいえ、しらないこたちーーー なにもかも、かなえのしらないものばかり。
そんな心細さを癒してくれる、温もりのあるおもちゃ。
「ともだちがいなくてつまらない」そんなかなえのおともだち!
それから、マトリョーシカを片付けて、今度はおはじき遊び。1986年発行の絵本のなかで、和の伝統遊びおはじきと露の伝統工芸マトリョーシカ人形が、こんなにもほのぼのと競演していたなんて⁈
決してストーリーに絡む部分ではありませんが、それぞれのページでかなえちゃんの心情を描写する大切な役割のマトリョーシカ。いろんな角度から、つぎつぎと開けていった様子なども丁寧に描いていらして、林明子さんがマトリョーシカにご興味を持ち愛情を注ぎながら、楽しんで描いていらっしゃるご様子が伺われます。
大好きなアーティストの、知られざるロシアを見つけると、憧れの人と同じ物が好きなようで、なんだか嬉しくなります。
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