東京MXテレビ『料理の基本 ザ・ワールド』ロシア料理編(2006年5月放送の再放送)では、六本木にあるロシア料理レストランバイカルのロシア人シェフが登場し、ボルシチ、ビーフストロガノフ、ピロシキを紹介。
以前お店に伺ったときには、さすがロシア人シェフだけにかなり本格的なボルシチ、ビーフストロガノフ、ピロシキを味わえました。
今回は、番組の趣旨が、日本のご家庭にある材料で手軽に作ってみましょう!とのことで、実は、このレシピが、日本のロシア料理店でよく頂くことができるボルシチ、ビーフストロガノフ、ピロシキだったので、分かりやすく比較できそうです。
☆たとえばボルシチに欠かせないビーツは缶詰で用意、形を残したまま汁と一緒にスープにいれて、ビーツ本来の味わいも感じられるように工夫してありました。とはいえ、やはり色はトマトスープ!これはこれで親しみやすく美味しいのですが・・・やはり上の写真のバイカルのボルシチのように、生のビーツたっぷり!ならではの赤紫色のものを味わいたい!上に振りかけていたのも日本で最もポピュラーな香草のバセリでしたが、これも、好き嫌いが別れるとはいえ、ウクロップを味わいたい!この独特の香りこそ、ロシア料理です(これは写真ではバイカルのものも、ネギ!?)
☆ボーフストロガノフも、日本ではビーフシチュー風の色合いが多いですが、本場の物はスメタナたっぷりで白っぽいソースが多いです。付け合わせもバターライスよりも、マッシュポテトやフライドポテトなどジャガイモが多かったです。
☆ピロシキも日本では揚げピロシキが一般的ですが、モスクワではパンのような焼きピロシキが一般的。あげてあり、肉まんのように春雨など具沢山なのはシベリア〜中国に近い極東でのピロシキで、モスクワではキャベツや卵、お米(!)、きのこ、チェリーやリンゴなど。
いずれも家庭料理なので、お味噌汁やカレーライスのように家庭ごとにこだわりがあって、地方によってもレシピが異なり、どれが正しいロシア料理だ!とは言いがたいところがあります。ただ、日本で頂ける、日本人にとって親しみやすいロシア料理も美味しいのですが、意外にも本場の味も、日本人にとても人気があるんですよ!