(ロシア文化フェスティバルblogより)
2014年もフェスティバルblogにお付き合いくださいましてありがとうございました!日本組織委員会の長塚英雄事務局長に今年のフェスティバルを総括していただきました。
――2014年を振り返ってどのような感想をお持ちですか。
長塚――2014年は、新潟と東京2都市で盛大に開幕し、ヤングジェネレーションイベント8本を含む60本のプログラムが展開されましたから、かつてないめまぐるしいフェスティバルでした。
△初開催の新潟オープニング
このフェスティバルをめぐる情勢も、プーチン大統領来日参加が予定されていましたがウクライナ問題で急変、国際情勢も日ロ関係も悪化する中で、国際文化交流とこれまで築いてきた絆を大切に維持する努力をおこなってきました。4月に栗原小巻副委員長が、10月に鳩山由紀夫委員長がフェスティバルを継続発展させるためにモスクワを訪問、交流を深めたことも9年間で初めてのことでした。
△栗原副委員長のロシア訪問(4月)
△鳩山委員長のロシア訪問(10月)
ロシア天才少年コンサートでは300名の幼稚園児を前に演奏しましたが、大人顔負けの静かな鑑賞態度で驚きましたし、日本映画大学と全ロシア国立映画大学の共催イベントも実現し、今後の大学間交流を促進しました。モスクワ・マラジョージヌイ室内オーケストラと洗足音楽大学との交流もすすみました。フェスティバルには以上のようなエピソードがたくさんありますが、マリア・マクサコワの歌声を聞いた91歳のご婦人が感動して「生きていてよかった」と感想をのべたことが忘れられません。
△東京オープニングで歌声を披露するマクサコワ。その後パーティで両国代表と。
――2015年はどのような展望をお持ちですか。
長塚――2015年は、日露和親条約160周年とロシア文化フェスティバルIN JAPAN10回記念をテーマにした重要な節目のフェスティバルになります。プログラムは、スタニスラフスキー&ダンチェンコ記念バレエ劇場、マルク・ゴレンシテイン指揮オーケストラコンサート、オブラスツォワ・ロシア歌曲コンサート、フェドセーエフ指揮チャィコフスキー・シンフォニー・オーケストラ、シュ―キン演劇大学劇団公演、ポリャンスキー指揮ロシア国立交響楽団、マックス・ラグジュアリー日本デビューコンサート、日露和親条約160周年記念展、国立サンクトペテルブルグ・アカデミーバレエ公演など重量級のイベントがそろいました。
しかし、ご承知のようにプログラムを支える財政は、ルーブルと円の異常な安値とウクライナ問題の経済への影響などにより、きわめて厳しい情況です。予定されたプログラムを遂行するためには市民の皆様のご協力、ご支援が必要です。
12月8日のクロージングセレモニーに対するセルゲイ・ナルイシキン国家院議長のメッセージにありましたように、「2017年から2021年の5カ年協定を2015年オープニングセレモニーで調印」するために、両国組織委員会は全力をあげて邁進するものです。
△公式サイトの開催プログラムよりご覧頂けます。
2015年版ポスター&パンフレットは、来年1月にもいち早くこちらのblogで皆様にお披露目できたらと思っております!それでは皆様、良いお年を・・・!
(写真=公式リポートより 撮影=丸山英樹)