(ロシア文化フェスティバルblogより)
モスクワのカザン駅から南東へ、列車でおよそ3時間。郊外のちいさな街コロムナには、2つのパスチラ博物館があります。
△コロムナ・パスチラ博物館
さっそく時間制の見学ツアーに申し込みます。まずは、パスチラというお菓子の歴史や作り方についてのレクチャーがあります。
ロシアの小さな青林檎のピューレとお砂糖や蜂蜜、卵白などナチュラルな素材だけで作られた素朴なお菓子パスチラ。昔ながらのレシピで作られています。
それから、可愛らしい19世紀ロシアスタイルのお茶会へ。
ひとつずつ、味の説明や効用を教えていただきながら試食します。
食感は、大きく分類すると、果汁を煮詰めて固めたゼリー状のタイプと、卵白などを加えてふんわりシフォンケーキのように仕上げたタイプの2種類あります。そこに、ベリー類やフルーツのエキスを加えてみたり、ケシの実やチョコレートでデコレーションしたり・・・無数のバリエーションとハーモニーが楽しめます。
△影絵や朗読会などさまざまな催しや趣向を凝らしたお茶会も開催されています。
△大の甘党だった文豪ドストエフスキーは、本棚にお菓子箱を隠していて、執筆の間につまんでいたそうです。子どもの頃にコロムナに住んでいたドストエフスキーはベリーのパスチラがお気に入りで、お菓子箱のなかにはいつも常備していたのだそうです。
さらに、Музейная фабрика пастилы (パスチラ博物館工場)もあります。こちらのエクスカーションは、建物内を回りながら、各部屋でお客様を巻き込んでまるで劇場のようにストーリーが展開していきます。実際にパスチラ作りを体験し、最後にはもちろんお茶会も用意されています。
△パスチラは、ロシアでよく穫れるアントーノフカという小さな青林檎でつくるお菓子です。
△エカテリーナ2世に献上されたことを記念した限定箱。
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▽お土産用のショップは、美しい箱やパスチラの色合いの美しさを生かしたラッピング!
△宝石箱のような布ばりのオルゴールのなかにパスチラ。レース柄など優美なデザイン。
△工場直営店ならではのできたてパスチラを購入できます。
大都会モスクワから少し足を伸ばせば、古き佳きロシアの田舎の風景を味わうことが出来ます。
Музей “Коломенская пастила” https://kolomnapastila.ru/
Музейная фабрика пастилы https://kolomnapastila.com/