(ロシア文化フェスティバルblogより)
市電「函館どつく」駅から坂道をのぼって徒歩数分、市街地の北西のはずれの函館港を見下ろす高台にある外国人墓地。その一角に、白樺と緑のコントラストが美しいロシア人墓地がありました。
白い柵で囲まれ、門には鍵がかかっていました。
紹介文によると、最も古いお墓は、1859年6月29日(露歴)のアスコリド号の航海士ゲオルギイ・ボウリケヴィチのもので、ほかにもロシア軍艦の乗組員25名や白系ロシア人7名など全部で43人のお墓があるそうです。このなかには、初代領事ゴシケーヴィチ夫人や領事館付属聖堂の読経者でのちに魯学校の教師として活躍したヴィサリオン・サルトフも葬られているそうです。
さて、こちらの門の前で、180度くるりと振り向くと・・・
そこには函館らしい景色が広がっていました。青森は、緑の感じなどがどこか姉妹都市のハバロフスク地方に似ていましたが、函館のこんな景色も友好都市ウラジオストクに似ています。実際に、明治11年の函館大火後の街区改正では、ウラジオストクの街並みを模倣するように役所が指導したそうです。
この海を臨む外国人墓地の小径を、海へと向かってくだっていくとその先には、
函館湾の絶景を眺めながらピロシキやロシアンティを味わうことの出来る隠れ家カフェテリア『モーリエ』もあります。