海も観覧車もゆりかもめもレインボーブリッジもいいけれど、お台場で私が愛してやまない場所。
いま世界に起きていることを科学の視点から理解し、私たちがこれからどんな未来をつくっていくかをともに考え、語り合う場として作られた日本科学未来館。ロビーに置かれたソファに寝転ぶと、宇宙に輝くリアルな姿を映し出している地球(Geo-Cosmos)をゆっくりと眺めることが出来ます。館内は吹き抜けになっており、衛星のように地球の周りをぐるりと回る螺旋階段もあって、5階の国際宇宙ステーションの展示の横からも、まるで宇宙飛行士のように地球の姿を観察することができます。
△名誉館員には、ノーベル物理学賞を受賞しているロシアの物理学者Алексей Абрикосов アレクセイ・アブリコソフ氏の名前も。
△ロシア科学アカデミーでの紹介ページ。
△名誉館員はそれぞれ、来館者にいつまでも考え続けてほしいと考える“問い“をひとつ、ここに提示しており、名誉館員だけに与えられる鍵でいつでもなかの問いを新しく変えてもよい権利が与えられています。アブリコソフ先生からの問いは「どうして猫は、いつも足から地面に落ちるのだろう」
“いとおか市民“になって2050年のくらしを体験できたり、日本を代表するヒューマノイドロボットなどさまざまロボットやアンドロイドと触れ合えたり、インターネットで情報が伝わる仕組みなど、世界を探り未来を創る体感型の展示で、小さな子供から大人まで楽しめるようになっています。
△常設展も素晴らしいのですが、現在は企画展『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地』も開催中。プログラマ・エンジニア、数学者、建築家、CGアニメーター、グラフィックデザイナーなど、スペシャリストから構成され、これまで便利だけれど閉鎖的でなかなか人肌の温度を感じられなかった“デジタル“世界を劇的に変える!ウルトラテクノロジスト集団による、大人と子供のための遊園地。
△訪れる人の足下から、東京の四季折々の花が咲いていきます。一期一会の空間。
△生きた掛け軸
観るたびに、訪れるたびに異なる作品。アーティストによって投げかけられたものを、こちらもアーティストになって受け止め、自分だけの作品として完成させることができるインスタレーション芸術にとても興味があり、大学時代には卒論でロシアの現代アーティスト、イリヤ・カバコフの作品を学んでいたのですが、チームラボの作品は、いつかロシアでも紹介される機会があれば、間違いなく話題になるでしょう!そして、アート・サイエンス・テクノロジーの境界線を軽々と飛び越えるチームラボの表現は、日本とロシアのこれまで超えられなかった境界を結びつけてくれるのではないかと感じました。