出版社に勤務後、ガンを宣告された山口ミルコさんが、その闘病生活を綴った『毛のない生活』(ミシマ社)。そして、闘病後の日々を綴った再生エッセイ『毛の力 ロシア・ファーロードをゆく』(小学館)
著者の“ミルコ“さんというお名前は本名で、ロシア語で「世界・平和」を表す言葉「мир ミール」に由来するそうです。ロシアから木材を買い付けるお仕事をなさっていたお父様が名付けられました。闘病後、生き方を模索するなかで自身のルーツをたどるために、ロシアへ向かうミルコさん。毛皮でもよく用いられるクロテン狩猟を今も生業としている村を訪れ、動物と人間と自然が調和していた時代に思いをはせます・・・。