宇宙とロシアを愛するИКРА イクラ食堂・黒パン工房さんの黒パンをいただきました!やや独特の酸味があって噛めば噛むほど風味が楽しめる懐かしい黒パンの味。ロシアのパン売り場では、白いパンから灰色パン、そして黒パンまでグラデーションになって、お好みに合わせて黒パンを選ぶことが出来ますが、こちらのイクラ食堂さん特製黒パンは本格的ながら癖が強すぎず優しい味わいですので、日本で普段あまり黒パンをお召し上がりにならない方でも美味しく頂けそうです。
△ロシアでもよく売られているサイズ(大)といろいろな黒パンを少しずつ味見できるサイズ(小)があります。可愛らしい絵が描かれた黒パンは、ロシアでも見たことがありません!素敵なアイディアですね!プレーンの黒パンには、こちらの黒パン工房のキャラクターでもあるペリョーバ(過去や未来を行き来できるワタリガラス)があしらわれています。
△プレーンの黒パン、くるみの黒パン、クランベリーとアーモンドの黒パン、いちじくの黒パンがお選び頂けます。それぞれ描かれている模様も違っています。
オリジナルで考案されたというこだわりのレシピは、まずライ麦などの材料を丁寧に石臼でひき、それをもとにロシア人の大好きなライ麦を発酵させた飲み物КВАС(クワス)を作ります。そしてこのクワスを種にして、イクラ食堂特製の黒パンを作るという二段仕込み!(過去関連ブログ☆夏の飲み物といえば・・・КВАС(クワス)!)
△黒パンのみならず、林檎やサツマイモ、ボルシチに使われるビーツやきゅうりまで(!)旬の野菜や果物をつかった天然酵母パンを製造・販売されているイクラ食堂さんならではの製法。
△日本では熱々ごはんか軍艦巻きなんていうイメージのイクラですが、塩気の強いロシアのイクラは、バターやスメタナをたっぷりのせた黒パンやブリヌイ(ロシア風のクレープ)によく合います。ヨーグルトと生クリームを混ぜてつくる即席“スメタナ“ですが、同封されていたちいさな紙には、オススメの食べ方&保存法以外に、日本で売られているヨーグルトメーカー各社で作ってみた際の味の比較がついていました。
△ほかにも、古代小麦のペリョーバクッキーや、ネズの実風味の北斗七星クッキー(7枚を並べて食卓に北斗七星を輝かせることができます!)などのお菓子もあります。セルゲイ・コズロフ原作で、ユーリー・ノルシュテインによってアニメ化された傑作『霧のなかのハリネズミ』でも、はりねずみとこぐまが、ネズの木の小枝で温めたサモワール(ロシアの湯沸かしポット)で紅茶を淹れて、星の数を数えながら過ごす温かく満ち足りたお茶の時間がありました。まさにイクラ食堂のお菓子の雰囲気にぴったりですね!
木いちごジャムと、森の恵みジャム。そして年末年始のクリスマスシーズンに雑貨屋mitteさんに伺ったときには、ロシア版サンタクロースのジェド・マロース(寒波おじいさん)と一緒にやってくる雪娘のなんとも可愛らしいクッキーもありました。
日本でも使われているロシア語のひとつИКРАイクラは、ロシアでは“魚の卵“を意味します。(日本のイクラは赤いイクラ、キャビアのことは黒いイクラと呼び分けます)。そんな小さなオレンジの球体に、生命や星、そしてその先に広がる宇宙を想って名付けられたというイクラ食堂さん。
△関西を中心に素朴で家庭的なシベリアのお料理のケータリングをなさっていますが、月に一度、黒パンやお菓子をネット注文することもできます。日本でも自宅で黒パンが楽しめるんですね!
△イクラ食堂さん特製マトリョーシカ!公式サイトのメニューやアルバムでもご覧頂けますが、いつも宇宙愛でアレンジなさっているところも特徴です!バレエやクラシック音楽、フィギュアスケートなどとともに、宇宙は、日本とロシア(ソ連から)が最も深く長く結びついてきた分野です。
日本にこんな素敵な黒パン工房があるなんて、ロシアの方が知ったらさぞ喜ぶことでしょう!すでに宇宙食としても重用されている黒パンですが、日本人&ロシア人飛行士が活躍する国際宇宙ステーションの宇宙食にイクラ食堂の黒パンが選ばれたら・・・夢があります!