ソ連雑貨といえば、東のmitte、西のイスクラ。どちらも女性店主によるセレクトショップ&ギャラリーで、今やロシアでも出逢うことが出来ない“ソ連“に出逢うことができます。
東に心惹かれドイツ語を専攻した学生時代からヨーロッパに通い詰めたというイスクラ店主さん。ドイツ/DDR(東ドイツ)雑貨の紹介や東ドイツ的空間「DDR PLANET」にて展示販売もしていらっしゃいます。
1997年から旧社会主義圏の生産品を写真に撮り販売してきたその貴重なコレクションを“主婦の日常“というユニークな目線でまとめたのが『共産主婦〜東側諸国のレトロ家庭用品と女性たちの一日〜 (共産趣味インターナショナル)』(社会評論社)。東ドイツ、ソ連、ポーランド、ハンガリー、チェコスロヴァキア、ルーマニア、ブルガリアのお人形に、当時の雑貨を使って、共産主婦の日常を再現してもらいます。
ソビエト社会主義共和国連連邦を代表するお人形は、やはりマトリョーシカ!1981年のНаталья(愛称ナターシャ)30歳、イルクーツク郊外在住、洋品店勤務、夫は技術者イワン、娘は6歳マーシャとの3人暮らしという女性の生活を見ることができます。これまでのベストな旅にロシアをあげていらっしゃるほどのロシア通でもあり、貴重なソ連雑貨はもちろん、巻末にはモスクワのソ連博物館も紹介されています。
ご自身も主婦(共産主婦!?)であり母でもあるだけに、なんだか不思議と祖母の昔のアルバムを紐解いているような懐かしさを感じる仕上がりで、今書店の美人ネス書(あとがきから抜粋させていただきました)コーナーで飛ぶように売れているそうです。
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