久しぶりにニコライ堂を通りました。
ロシア正教の大聖堂であるニコライ堂(東京復活大聖堂)は、
鹿鳴館で知られる建築家ジョサイア・コンドルゆかりの作品です。
門が開かれ、ロシア人信者のご家族がお祈りにいらしているほか、たくさんの方が見学していらっしゃいました。
ロシアの教会では、女性はスカーフのような布で頭を覆ってなかへ入りますが、こちらは見学者はそのままで大丈夫とのこと。また、ロシアの教会と違い、蜜蝋ではなく蝋燭を使っていらっしゃるそうですが、なかへ入ると蜜蝋のような甘やかなお香の香りが…。
4つのイコンの前で、親切な信者の方が、ニコライ堂の成り立ちや歴史、ロシア正教やイコン、右を重んじる正教の独特の右上がりの十字架の意味についてなど説明会もしていました。
「ロシア人の場合は、同じ名前を持つ聖人の洗礼を受けたり、その聖人の名前の日を祝ったりします。日本人が洗礼を受ける際には、神父様と相談して自分の好きな聖人を選ぶことが出来るのです」
「お祭り好きな国民性を表しているのか、ロシア正教では毎月のようにお祭りがあるんですよ。信者さんだけでなくどなたでもご覧頂けます。一番盛大に祝われるのは、夜通し祝われる復活祭。ロシア正教の暦ではクリスマスは1月7日ですが、日本では、12月24日にたくさんの恋人たちがこのロマンチックな聖堂を訪れるので、特別に開放したりもしています」
「教会は、どんなときにもすべてを忘れることが出来るほど美しい場所でなければなりません。イコンも、無伴奏で歌われる聖歌も、お香や蜜蝋の香りも、鐘の音も、本当に美しいのです!」