日本でロシアを感じられるスポットとしても推薦したいオルゴールの小さな博物館。
世界中から収集されたアンティークオルゴールの音色を歴史からじっくり聴き比べて味わえる「演奏会コース」、オートマタ(からくり人形)やストリートオルガンなど日本で初!そして唯一のオルゴールを博物館の企画展&常設展を巡りつつ堪能できる「博物館コース」、そして館長がマンツーマンで案内してくれるマニアにおすすめ「館長コース」から選んで見学できます。
博物館コースの最後にはお茶が用意されており、ロシア人ピアニスト、ラフマニノフ本人の演奏が録音されたという自動ピアノ演奏をリクエストできました。
実はこの日、学芸員の方とおしゃべりしているうちに、オークションで購入したもののキリル文字で判別が難しいというオルゴールの話になり、しばしその謎に挑みました。
オルゴールには“オデッサ(ウクライナの都市名)”と書いてあり、曲名リストはロシア語でなくウクライナ語。けれどもロシアの曲はいろいろ入っておりましたので、いつかその音色を聴く日を楽しみ博物館を後にしました。
オルゴールのちいさな博物館blogでもこのストリートオルガンが紹介されています。そのルーツを辿っていったら、きっととても興味深いドラマがひそんでいそうです。
ロシアには芸術家の家をそのまま残した「家博物館」や、それぞれのテーマを深く掘り下げ、それを愛する生きた百科事典のような方が館長を務める質の良い博物館が街中に沢山あります。そんなガイドブックにも載っていないような小さな美術館・博物館めぐりもとても楽しみだったのですが、まさにそんな趣きの博物館でした。