ロシアでは、年末になると街中のもみの木市やホームセンターなどで、本物のもみの木が販売されるので、気軽に本物のもみの木クリスマスツリーを飾ることが出来ます。
△街角に出現したもみの木売り場に列をなす人たち。ロシア版サンタクロースのジェド・マロース(寒波おじいさん)に扮した男性が、「良いお年を〜」といいながら迎えてくれます。
△好みの大きさ、枝振りなどを吟味します。飾り用に小枝を分けてもらったりも。
△こちらの屋台は20日〜31日まで24時間開店しています。そう、ロシアでは、ロシア正教の暦の関係でクリスマスが1月7日にやってくるのですが、モミの木ツリーはクリスマスのためというよりも、新年を迎えるための門松のような役割をしています。新年からクリスマス、そして旧正月まで飾ってから片付ける方が多いようです。
△一方、こちらはドイツ系ホームセンターОВIのもみの木売り場。こちらも大きさに応じて、土台と一緒に購入します。(土台299Rはプラスチック製で、もみの木の太さに合わせて3方からネジで固定して使うものなので、毎年使えます。)購入のポイントは、土台に立てる幹部分が細すぎず太すぎすに土台にはまるかどうか、また、切断面が斜めすぎたり、幹がデコボコしすぎているものも固定しにくいようです。
△あちらを見ても、こちらを見ても、もみの木を購入する人でいっぱい!
さて、自宅に戻り、さっそくネットから外すと・・・森からついてきたのでしょうか、あまり見かけないクモのような虫も数匹。針葉樹なので軍手などを装着して気をつけて土台にセットすると、お部屋のなかにもみの木独特のすっきりした香りが漂い、生き生きとした緑の枝振りが素敵です!
ツリーのてっぺんには金や銀のベツレヘムの星が一般的ですが・・・ロシアでは独特の飾りを見かけます。それが、このロシア正教の教会の玉ねぎ屋根のような形。ソ連時代の宗教弾圧により、星からこの形に変化した名残りとも言われています。
星が飾られるようになった今も、金や銀の星よりも、クレムリンのてっぺんのような赤い星が人気のロシアです。