趣きのある門をくぐり小高い丘の上へ。まるで日本画の世界に入り込んだような眺めの良い場所にある箱根・芦ノ湖 成川美術館には、平山郁夫さんや堀文子さんなど近現代の日本を代表する画家たちの作品が多数コレクションされています。
モダンなセンスで日本の伝統を秀逸に演出した建物内の展示室は、どこも明るく心穏やかに日本画と向き合うことが出来るように心配りされていますし、奥の展望ラウンジでは総長50mにも及ぶ一面ガラス張りの窓がまるで生きた日本画のように迎えてくれます!台風と大雨が通り過ぎた秋晴れのこの日、まさに息をのむような美しさ・・・!
日本画に描かれている四季折々の花が楽しめる目の前の美しい庭園をお散歩することもできますし、この絶景を眺めながら美術品でお茶をいただけるラウンジもあります。館内には日本画で使用される岩絵の具も展示されていました。
この自然から生み出される色の繊細なヴァリエーションが日本画の魅力のひとつ!ロシアのアマゾナイトもあるんですね。美しい日本画の世界をロシアの、世界の自然の恵みが彩っているなんて・・・!
幼い頃はヴァイオリニストを志し、クラシック音楽で培われた感性で、演奏するように描く湯口絵美子さんの企画展『12のバガデル』に出逢い、うっとりと心奪われている間・・・息子はステンドグラスや生花などで製作された珍しい万華鏡の世界に夢中でした!
もし願いが叶うなら、いつか湯口絵美子さんが花で彩るロシア・クラシックの調べを味わってみたいです。