本郷にあるソ連&ロシア、ヨーロッパ雑貨屋mitteさんでラジオ・スプートニク(←ロシアの声←モスクワ放送)のアナウンサー河崎保さんが1960年代に全ソ国立映画大学で学んでいた際に卒業制作として監督した幻の映画『モスクワの日本人』が上映されます!
行方不明になっていたフィルムが半谷史郎さんにより2014年に発掘され、日本ユーラシア教会とエイゼンシュテイン・シネクラブで上映会が行われたばかり。ぜひ多くの人に観て頂きたい!という河崎さんの思いを受けて、これまでソ連雑貨にまつわる数々の展覧会で人気を博し、若者にも人気のソ連カルチャーを研究されているmitte店主の渡辺さんにご紹介させていただいたところ、ちょうど開催中だった『ソ連の花と女性展』のスピンオフ企画として上映会が開催されることになりました!
△当時のご自宅の前で。絵になる河崎さん!
同じくモスクワ放送アナウンサーとして働いていた伝説の女優 岡田嘉子さんをはじめ、当時モスクワにいた日本人の姿を記録した貴重な作品です。
これまでインタビューにもご出演くださり、日本語放送70周年記念パーティにはご夫妻でご登壇しリスナーを多いに喜ばせてくださった河崎保さんは、もともとは東宝の映画俳優で、1948年の東宝争議で北京へ、その後54年からモスクワ放送に勤務なさいました。映画大学を卒業後し帰国した後は、山本薩夫監督『戦争と平和』や黒澤明監督『デルス・ウザーラ』などの映画に協力したり、日本ユーラシア協会の理事として、また今も現役で朗読の講師として活躍していらっしゃいます。
△ソ連時代の貴重な雑貨に囲まれまるでソ連博物館のようなご自宅。年代物のサモワールでもてなしてくださいます。