2020年の戦勝記念日に合わせて、モスクワ郊外のパトリオット(愛国者)公園には祖国防衛者を称え追悼するためのロシア正教会の「ロシア軍主聖堂(Главный храм Вооруженных Сил России)」が完成しました。
金色に光る聖堂の屋根に向かって進みます。駐車場やバス停、アイスクリーム・スタンドなど、どこもかしこもすべてミリタリー調にデコレーションされていて、さすが“軍事ディズニーランド”なんて呼ばれているだけのことはあります。
△階段を登ると、さっそくビューポイント!正面には軍主聖堂、そして広大なパーク全体を見渡すことが出来ます。
△世界にひとつだけ!?ミリタリーカラーの聖堂!鐘楼の高さは戦勝75年と同じく75メートルに、円屋根の直径は終戦を迎えた1945年にちなんで19.45mに設計されています。
聖堂の正面へ廻り、内部へ・・・
△聖堂内には陸軍や海軍、航空宇宙軍などの守護聖人のイコンがあり、ソ連とロシアの軍人に贈呈される勲章の模様などがステンドグラスのモチーフになっています。
モザイクのなかには軍国主義日本の壊滅も。哀悼と戦勝が混在する何ともいえない不思議な空間でした。
主聖堂ではプーチン大統領が描かれたモザイク画も飾られるという計画があったようですが、プーチン大統領自身がこれを辞退したことがニュースになっていました。
△戦勝者の母たちに捧げられた銅像(Матерям победителей)は、聖堂に向かい頭を下げて両手で顔を覆い静かに涙を流しているように見えます。
広大な敷地には、戦争が続いた1418日を辿っていく大型博物館複合施設が完成しているほか(☆1418歩・・・勝利への足跡!パトリオット(愛国者)公園のミュージアム)、まだまだ建設中の施設も多く、これからロシア連邦軍をテーマにした一大テーマパークとして充実していきそうです。
軍楽祭はもちろん、戦勝記念日や軍主聖堂からも、日本とは役割が違う軍事国家ロシアの一面を感じられます。