モスクワからウクライナのキエフへ向かう列車が出発するキエフ駅。ロシアでは、行き先の主要地が駅名になっているため、モスクワにあるのにキエフ駅なのです。
△写真左は、レーニンがここを訪れたことを記す記念碑。モスクワのあちらこちらで出逢うことができます。
△旅の無事を願って、鉄道駅にはロシア正教の小さな教会もあります。イコンや十字架のネックレスなど教会のお店も。
ちょうど7月1日の憲法改正のための投票所も駅の一角に設けられていました。
地下鉄キエフスカヤ駅も隣接していますが・・・その入り口に注目です!
△アールヌーヴォー風のお洒落な入り口。よく見ると、Метро(ロシア語のメトロ)でなくメトロポリタンと書いてあります。そう、実はこちらは2006年にモスクワとパリの友好を記念してフランス地下鉄から贈られたものなのです。
△一方、モスクワ地下鉄からもロシアの民話をテーマにした素晴らしいステンドグラスが贈られています。(写真左・【フランスのなかのロシア】〜パリ・マドレーヌ駅にロシア民話のステンドグラス!〜)(写真右・建築家エクトール・ギマールのデザインしたボルト・ドーフィ駅 【フランスのなかのロシア】〜レーニンも!パリ老舗カフェのラ・ロトンド〜)
フランスとの縁がある駅であるだけでなく、このキエフ駅に隣接してショッピングモール“エヴロペイスキー(ヨーロッパ)”があります。以前はここに、EUマークの銅像もありました。
△ヨーロッパ諸国の旗がたなびくヨーロッパ広場もあります。中央には噴水“エウロペの略奪(Похищение Европы)”。ヨーロッパという言葉のもとになったギリシア神話のエウロペをテーマにしているそうです。モスクワ散歩のバイブル『路上のミュージアム』で知りました。
△そしてこちらも同じ本で知りましたが、ヨーロッパ広場横の小さな公園には、ロシアとウクライナの統一300周年を記念したモニュメントが建てられる予定のモニュメントもあります。なんだかややこしいですが、仮の碑のまま、ずっと忘れられており、今は、工事現場の柵の奥にぽつんと立っています。
関連