さて、6月1日から外出制限がやや緩和され、14日までは健康維持のために自宅から半径2km以内で、週3回の指定された日のお散歩と毎日5時〜9時までのスポーツが可能になっていたモスクワ。
季節は巡り、週末は一気に夏日となり、厳密にいうと日曜日は“お散歩可能な日”に指定されていなかったのですが、長く厳しい外出禁止の反動もあり長い冬の後の短い夏を待ちきれない気持ちも爆発!?都心部でもすごい人出でした。(【ロシアの新型コロナウイルス対策 #モスクワ定点観測】マスクは豊富!着用率は半分以下?お散歩は半径2km&週3回!6月第1週)
△コロナの前までモスクワの人気スポットだったデポ ДЕПО(【モスクワの流行】車庫がテーマのフード・テーマパークがオープン! =ДЕПО(デポ))
△デポの中のお店からは、デリバリーを頼めることも話題でしたが、新型コロナウイルス感染対策の外出制限の中でも活躍。お散歩可能になり、自ら持ち帰りする人も増えていました。
△イートインスペースはまだ利用できません。
△全てのお店とはいきませんが、比較的多くのレストランや食料品店が開いており、店員さんもお客さんもマスク&手袋でお買い物。
△すでにテラス席では、日光浴をしながら飲み物やアイスクリーム、購入したものをつまむ姿も。屋外ということもあり、マスク&手袋の着用率は半分以下・・・
さて、感染者数はいまだ多いものの、こうして一気に車も人も増え、これからどうなる!?と思っていた矢先の8日、モスクワのソビャーニン市長が急遽さらなる制限の緩和撤廃を発表。今後6月中に、3段階で日常生活へ戻っていくことになります。(https://www.sobyanin.ru)
①9日からは、車や公共交通機関に乗る際に必要だった電子通行書は廃止となり、週3回可能だったお散歩から自由に外出できるように。(ソーシャル・ディスタンスを保つこと、また公共交通機関ではマスク・手袋を着用のこと。)床屋&美容院、動物病院、墓地など訪問可。
②16日からは歯医者、図書館、美術館、展示場、動物園などの訪問可。スポーツ観戦(スタンドの観客は10%未満)、レストランやカフェの夏用テラスでの営業再開。
③23日からはフィットネス・クラブやプール、健康施設、スパ&マッサ
△6月12日ロシアの日の祝日、6月24日には延期されていた75周年記念の戦勝記念日の祝賀イベント(【ロシアの新型コロナ対策】【ロシアの記念日】戦勝記念日の航空パレード 2020)、7月1日には憲法改正に向けた国民投票と大きなイベントを控え、少し急いで緩和しているようにも見受けられますが、どうなるでしょうか・・・。
お風呂の習慣や外出後の手洗い&うがい、予防のマスク着用など、もともと清潔や健康を保つことに意識の高い日本では、商品買い占めや検査が受けられないなどの問題がありながらも“自粛の呼びかけ”でコロナ終息へ向かっています。一方、ロシアでは、商品は豊富に流通し、学校はオンライン授業へスムーズに移行、検査も比較的すぐに受けられるものの厳しい外出禁止や罰則、現代的なスマートフォンのアプリによる管理等で終息を図ってきました。
△今回の新型コロナウイルスの感染対策において、日本とロシアの違いを感じることはたくさんありました。なかでも驚いたのは、このコロナ感染者の居住地の地図がオンライン上に公開されていることでした(https://coronavirus-monitor.ru)。検査で陽性と判断された人の登録住所で換算しているのでしょうか?どのように統計をとっているのかなど正確性は分かりませんが、どの建物に何人いるのかまで知ることが出来ます。個人情報の関係で日本ではあり得ないのではないでしょうか・・・!?
モスクワー東京間の直行便飛行機は、今のところ停止状態です。 (月に数回、不定期運行のアエロフロート・ロシア航空を利用し、他国経由での帰国のみ)