マトリョーシカ作家のイリーナ・ヴァトルシュキナさんから素敵な新作マトリョーシカが届きました。
イリーナさんは、日本のアマビエ伝説についてインターネットで資料を読み、新型コロナウイルスの終息を願って制作したそうです。このアマビエ・マトリョーシカが日本とロシア、世界の人々を救い、疫病に打ち勝つ助けになるようにと願って画像を送ってくださいました!
△1つ目のマスクをした女の子のマトリョーシカは、今の世の中を表しています。 そこへ、青色の服を着たアマビエが海から出現。周りには緑色の光が・・・!マトリョーシカの黄色いプラトークは太陽を象徴しています。(ロシアでは日本のことを“日出る国”と称したりするため、日本をも象徴しています)プラトークに描かれたひなぎくの花はロシアを象徴しているので、プラトークの中でも日露競演!2つ目のマトリョーシカはすでにマスクを外していて、コロナに打ち勝った未来の世の中を表現。3つ目のマトリョーシカはアマビエそのものを描いています。
アマビエについては、こちらの記事やウィキペディアを参考にしたそうで、日本の地方に伝わる言い伝えによるとルサルカにも似ている3つ足の妖怪で、鳥のクチバシを持つ半人半魚だそう。日本でも、厚生労働省が新型コロナウイルスの感染防止を呼びかけるポスターにアマビエを採用しており、私もちょうどアマビエをモチーフにした可愛らしい和菓子の写真を茶道のお友達から見せてもらったところでした。3月に日本における妖怪の第一人者水木しげるさんの描いたアマビエが水木プロダクション公式Twitterで公開されて以来、大きな反響を呼び、多くのクリエーターがアマビエをモチーフに作品を制作・公開してコロナの早期終息を願っています。なんでも、疫病が流行ったら、アマビエの写し絵を見せると良いと言われているのだそう・・・!
ロシアの豊かな自然やロシア人の生活を描く作品世界で、日本でもとても人気のある作家さんの一人であるイリーナさん。大好きだという音楽や動物を描いた作品も魅力的。実は2人のイリーナさん(イリーナ・ヴァトルーシュキナさんとイリーナ・グヴォジェフスカヤさん)で制作しており、モスクワのお土産市場ヴェルニサージュに小さなお店を構えて交代でお店にも立っていらっしゃいます。
10年前に知り合って、ロシアの記念に大好きなロシアのお花をテーマに描いてもらったマトリョーシカ は、今、私のブログのヘッダーにもなっています。
誰にとっても大変なこの時期に、周りの人の幸せや健康を願い、世界に感謝するために時間を費やすことができるイリーナさんの心がこの美しいマトリョーシカに表れています。
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