さまざまな時代と様式、エピソードの詰まった建築巡りが楽しいリガの街。なかでもロシアゆかりのエイゼンシュテイン・アールヌーヴォーとスターリン・クラシックに注目して、ロシアナお勧めのロシアなレストラン&カフェとセットでご紹介します。
【ユーゲントシュティール建築】(ドイツ語でアールヌーヴォーの意)
20世紀初頭に活躍したユダヤ系ロシア人建築家で建築技師のミハイル・エイゼンシュテイン(Михаил Осипович Эйзенштейн 息子は映画監督のセルゲイ・エイゼンシュテイン)の独創的な世界観と代表作を堪能できるアルベルタ通り周辺は必見。まずは、ユーゲントシュティール建築博物館へ。(入場券:大人9€、子供5€)
△ユーゲンシュティール建築の代表的な建築家と作品について詳しく知ることができるほか、窓のステンドグラスに注目して見ることができたり、建築家ペークシェンスのアパートが当時の趣きのままに再現されていて、ユーゲンシュティール建築の内装や調度品、その暮らしぶりを垣間見ることができるのも素敵です。
△キッチンにはサモワール(ロシアの湯沸かし器も!)
△スタッフは当時の衣装で館内を歩いていますが、優美な帽子や衣装を自由に身につけて撮影できる場所も。
△子どもたちに人気だったのは、バーチャルで自分なりのユーゲントシュティール建築を作りあげることができるコーナー。完成したら印刷して旅の記念に持ち帰ることもできます。
△館内のミュージアムショップも楽しいですが、博物館前のアートショップも気に入りました。絵葉書を購入して投函。アルベルタ通り&エリザベテス通り周辺は、ユーゲントシュティール様式の建築をはじめ、リガならではのユニークな建物にたくさん出会えます。エジプトモチーフのスフィンクスやギリシア神話のメドゥーサなど表情豊かな人面に、ドラゴンなど架空の動物たち、凝った植物・・・全体として優美にまとまっているのが不思議なくらい一つ一つのモチーフはインパクト大!
△おまけ:リガのなかの日本!レストラン“やくざ”もありました。
【ロシア皇帝御用達の陶磁器でティータイム!アートカフェ・シエナ】
サンクト・ペテルブルクで学んだエイゼンシュテイン。代表作に出逢えるアルベルタ通り近くには、サンクト・ペテルブルクの皇帝御用達陶磁器インペリアル・ポーセリンでお茶を飲める素敵なアート・カフェSiennaもあります。
△カフェ・シエナ
△定番のコバルト・ネットのアンティークを中心にバレエをテーマにした人気シリーズ、置物や花瓶も素敵なものでいっぱい!
△ロシア定番人気の蜂蜜ケーキと紅茶でひと休みです。
【スターリン建築展望台】
旧市街の南のはずれ、リガ駅の裏手にでんと構える一風変わった建物。ここだけソ連時代にタイムスリップ!?スターリン・クラシック様式の高層建築は、科学アカデミーです。107mで21階建ての最上階は展望台になっており、リガの街を一望できます。
△案内表示を見てみると、ゴーゴリ通りやツルゲーネフ通りもありそうですね!(プーシキン通りやロモノーソフ通りもあると聞きました。モスクワみたいですね。)
△ぐるり展望台をまわると、テレビ塔やモダンな図書館、飛行船の格納庫を利用した市場などが見えました。
△科学アカデミーの隣にはロシア正教会も見えます。
△ロシア正教会正面
ここからトラムに乗りましたが、その車窓からも黄金に輝くロシア正教会の屋根が見えました。
△救世主生誕大聖堂は、ソ連時代にはプラネタリウムとレストランとして利用されたそうですが、現在は再び教会として修復されています。
【レニングラード食堂】
さて、スターリン建築の展望台の後は、レニングラード食堂へ!?レーニン &スターリンの肖像画や彫像、モスクワ五輪のキャラクター熊のミーシャにソ連版くまのプーさん、サモワールに食器、古いラジオ・・・リガにはソ連時代をテーマにしたユニークな食堂もありました。
△ハンバーガープレートには、ウォッカつき!“モスクワは涙を信じないバーガー”や、“ペレストロイカ・バーガー”、“アドルフは肉は食わないバーガー”など・・・