新型コロナウイルスの感染対策で外出禁止の毎日も2週間を過ぎました。日本とロシアの間の直行便は運行制限・停止していましたが、日本に滞在するロシア人を帰国させるために急遽アエロフロート便が運航されることになり、往路のモスクワー東京間には日本人も搭乗できるようになったようです。ポカポカ春の陽気で日も長くなったモスクワ、これからアエロフロート便が飛び立つ青空を窓から眺めます。いつもの空なのに自由に外へ出かけられないこと、いつもは毎日飛んでいた日露間の飛行機に自由に乗れなくなってしまったこと、そんな状況に少しずつ見えないストレスも溜まってきているのかな?
さて、甘いもので元気を出したい!そんな今日のアイスクリームはこちら。ロシアの老舗ブランド«чистая линия»(Pure Line チスタヤ・リニヤ)の“鳥のミルク”味!
ロシアの定番人気スイーツ、“鳥のミルク”!この世には存在しないはずの“鳥のミルク”というユニークなネーミングは、この世には存在しないほど美味しい!ということで、呼ばれるようになったとか。
メレンゲとコンデンスミルクで出来たふわふわスフレをチョコレートでコーティングしてあり、とにかくお砂糖をたっぷり入れるのが贅沢だったソ連時代には甘くて柔らかくで魔法のような最高のお菓子でした。
▲お土産用には鳥が描かれた一口サイズのバージョンが人気。«Приморский кондитер»の“鳥のミルク”です。極東ウラジオストク に工場があり、1967年に菓子職人のアンナ・チュマコワさんが寒天をつかったレシピを考案しました。
一方、ケーキ版の“鳥のミルク”を考案したのは・・・
▲一方、ケーキ版の“鳥のミルク”は、 旧アルバート通りにあった伝説のレストラン Прага(プラハ)の菓子職人ウラジミル・グラリニクが考案したお菓子のひとつと言われています。こちらは2018年の写真で、当時はここで鳥のミルクを食べることができたのですが・・・
△現在は建物は残っていますが残念ながら閉店してしまいました。
▲火の鳥が描かれたパッケージも可愛いホールサイズのケーキバージョン!
本家本元のプラーガは無くなってしまいましたが、今でもモスクワ中のレストランや食堂、カフェのデザートに登場します。
ソ連時代にはお祝い事といえば“鳥のミルク”を求めてモスクワっ子たちの長い行列ができたそうです。
輸入スイーツ全盛の現在でも、このお菓子を知らないロシア人はいません。
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