ボリショイ劇場のチケットは、劇場のチケット売り場や、赤の広場にある国営百貨店グムのなかにあるチケット売り場、そして公式サイトからも購入できます。
△赤の広場にある国営百貨店グムのなかにあるチケット売り場
△ボリショイ劇場チケット売場
『くるみ割り人形』のチケットなど人気の演目は、販売開始からあっという間に完売してしまうことも。ロシアではロシア正教の暦の関係でクリスマスが1月7日にやってくるため、年末年始にかけて上演されますが、今年は12月分の『くるみ割り人形』チケットは劇場シーズンの始まり9月に発売され、チケット売り場もかなりの行列だったようです。一方、1月分のチケットは、ホームページで公演日が発表されてからもなかなか購入可能にならず、バレエ好きの友人によると、毎日こまめに公式サイトを開いてチェック!する毎日だったそうです。ついに10月5日に発売開始になり、即完売しました。
さて、オンラインで購入する際には、購入者の情報はもちろん、同伴者についてもチケット1枚につき1名分の名前とパスポート番号を入力する項目があり、転売防止になっています。
購入が完了すると送信されるファイルを印刷し、観劇当日までに劇場のチケット売り場で実際のチケットと引き換えることになりますが、その際には、購入者本人が、パスポートと購入時のクレジットカードを持参の上引き換えるのが最もスムーズです。
と言うのも・・・いくつかある窓口では、ある時は丁寧に親切に笑顔で引き換えてくださったり、またある時はまるでソ連時代に逆戻りしてしまったかのように無愛想に応対されたり・・・天下のボリショイとはいえ、対応してくださるスタッフによってまだ波があります。今回私が並んでいた窓口の女性は、前日に確認した際には「代理人でも必要なものが揃っていれば引き換えることができる」と話したにもかかわらず、翌日は一転「本人でないと無理!」の一点張り。仕事が立て込んでしまい当日朝までチケット売り場に行けなかったため、念には念を入れて前日に確認しておいたのですが・・・!
さて、困りました。時刻はすでに開演1時間前。私の前に並んでいたおばさまも同様に、チケットをネット予約購入してくれた娘さんがクリスマス休暇で家族と海外へ行ってしまって本人はモスクワにいないそうで、「一体どうやってチケットを受け取ったらいいの!?私へのプレゼントなのに・・・!」と困惑顔。
こんな時ロシアでは
①怒る!ロシアでは理不尽なことに直面することも多いため、ロシア語で怒れたら一人前!なんて言われたりもします。
②情に訴える!仲良くなると特別扱いも多いロシア・・・そして困っている人にはとことん優しいのもロシアです。
③責任者を呼ぶ!
結局、おばさまが責任者を呼び事情を話すと、今までのやりとりは何だったのかと言うほどすんなりと発券してもらえました。その横で例の窓口の女性は知らん顔・・・
開演前にはそんな騒動もありましたが、すべてを忘れるほどの素晴らしい『くるみ割り人形』でした!(【ボリショイ劇場】ロシアのクリスマスはやっぱり『くるみ割り人形(Щелкунчик)』)