Мюзикл «Анна Каренина»(ミュージカル『アンナ・カレーニナ』)をロングラン上演中のモスクワ・オペレッタ劇場(«Московский театр оперетты»)へ・・・!
△1894年に建てられた歴史的な建物。通りから見るよりもなかは広くゴージャスです。
ここではかつて、鉄道王であり多くの芸術家を支援、なかでもロシア・オペラの庇護者として君臨したサッヴァ・マモントフの私設歌劇場のために使われていたそうで、あの20世紀を代表するバス歌手フョードル・シャリャーピン(Фёдор Иванович Шаляпин 1873~1938)のモスクワ・デビューもこの劇場のステージでした!(☆【モスクワの博物館】シャリャーピンの家博物館)(☆【ロシア文化フェスBlog】モスクワ通信『老舗ホテル メトロポールで優雅なアフタヌーンティー』)
△社交界の華である美貌の人妻アンナと魅惑の青年将校ヴロンスキーとの炎のように燃え上がる不実の恋に胸を熱くし、愛する息子との切ない別れの子守唄に涙し、歌姫パティの鳥肌が立つような神々しい響きに酔いしれ、そして対比するような善良で誠実なキティとリョーヴィンの麦畑での牧歌的な純愛シーンを挟んで、激しい音楽とダンスに翻弄されながら列車へ身投げするまで一気に展開していきます・・・!
ロシアを舞台に繰り広げられるロシアの作品トルストイ作『アンナ・カレーニナ』ですから、ストーリーや登場人物はもちろん、美しいロシア正教の教会が見え、ひらひらと雪が舞い落ちてきて、池に張った氷のうえで華麗なスケート、実りの秋には麦畑で草刈りたちのコサック風ダンス、貴族たちの毛皮たっぷりの外套や帽子など、舞台装置や小物、衣装に至るまでなにもかもがロシアに溢れています。
モスクワとペテルブルク、都会と農村、貴族と庶民、不倫と純愛、アンナとキティ、ヴロンスキー家とカレーニン家・・・舞台を上下に分けて、対照的に同時進行していきますので、1階のパルテールはもちろん、今回座ったБельэтажの1列目正面付近は全体が見えてとてもおすすめです!
«МОСКОВСКИЙ ГОСУДАРСТВЕННЫЙ АКАДЕМИЧЕСКИЙ ТЕАТР ОПЕРЕТТЫ»
住所:улица Большая Дмитровка, д. 6
△国立トレチャコフ美術館所蔵の名画『Неизвестная』(イワン・クラムスコイ)はアンナ・カレーニナをモデルにしていると言われています。