寒さに敏感なロシア人。秋から長い冬、そして春にかけての間、寒さのバリエーションがとても豊富なため、いつも身体を冷やさぬように、気温に合わせてコートやショール、帽子などでしっかりと防寒してお出かけします。四季は変化はあっても、冬の寒さのバリエーションはそれほど多くない日本人の私たちの方が、手持ちの冬装備が少ないこともあって軽装だったり薄着でおでかけしてしまい驚かれることもしばしば。
そんなロシアでは、美術館や博物館、劇場やコンサートホール、レストランや学校など、室内に入ると必ずクロークがあり、そこで衣類を預けることができます。
10年前までは、コートの襟もとに、コート掛けにかける掛け紐がない場合は、有料でハンガーを借りて掛けていました。日本製の大人用コートには掛け紐がついていないことが多く、あれもこれも自分で縫い付けた思い出があります。最近は外国製のコートを着ている方が増えたり、また衣類が型くずれしないように無料でハンガーに掛けてもらえるようになりました。
帰りには長蛇の列になるため、劇場などでは終演後にひと足早めにクロークへ急ぐ方も。そんなとき、ロシアでは、劇場のクロークで預ける際に有料オペラグラスを借りていると、引き取りの際に列に並ばず先にコートを引き換えてもらえる習慣がありました。(関連☆【ボリショイ劇場】リニューアルしたボリショイ劇場の本館へ!)
また、雪が降ってくると、建物内が汚れないように靴カバーが用意されている場所が増えます。(関連☆【ロシアあるある】モスクワの雪景色と靴カバー)