ロシアの2大都市にある西洋絵画の殿堂で、2大ロシア人収集家のコレクション展が同時開催されて大きな話題になっています!サンクト・ペテルブルクのエルミタージュ美術館ではイワン&ミハイル・モロゾフ兄弟展、そしてモスクワのプーシキン美術館(ГМИИ им. А.С. Пушкина)ではセルゲイ・シューキンのコレクション展。
△ピカソやマティス、セザンヌ、モネ、ゴーギャン、ルソー……モスクワのプーシキン美術館の敷地内でも、いつもは別館19〜20世紀ヨーロッパ・アメリカ美術ギャラリーに展示されている名画が、そしてサンンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館でしか観ることが出来ない傑作の数々が、本館へと一挙大移動!
△マティスの『ダンス』もモスクワへ戻ってきました!
△敬虔なロシア正教古儀式派の家庭に育ったシューキンは、4兄弟の末っ子でした。ロシア革命の後、シチューキンのコレクションは国有化され、プーシキン美術館やエルミタージュ美術館に収蔵されました。
△印象派の作品を数多く収集したシューキン。昨年夏に訪れたモネの庭を思い出します(→【フランスのなかのロシア】〜展覧会の絵に描かれたチュルイリー公園、モネと睡蓮〜)。その価値はおよそ85億ドルとも言われています・・・!
△マティスの作品で埋め尽くされたシューキン邸の一室。まるでシューキン邸に招かれたかのように画家ごとに展示され、当時のシューキン邸の写真と比較出来るのも楽しみのひとつ。
△はじめはピカソのキュビズムの魅力を受け入れられなかったというシューキンでしたが、絵画としての価値は認めていました。
△ピカソで埋め尽くされたシューキンの部屋
△シューキンのポートレート
△モスクワのシューキン邸宅は今も残っています。
△写真に残されているかつてのシューキン邸。ここで、マティスは『ダンス』を描きあげ、そしてシューキンは当時、入口をはいるとすぐ目につく場所に『ダンス』を飾っていたそうです。
プーシキン美術館 https://pushkinmuseum.art/index.php?lang=ru
住所:Ulitsa Volkhonka, 12