バルセロナのピカソ美術館へ。天才画家パブロ・ピカソの少年時代と晩年の作品を中心に貴重なコレクションが並びます。
△コロンブスの塔が見える場所に住んでいたピカソ(【スペインのなかのロシア】バルセロナの海とコロンブスの塔)
△最初の妻、ロシア人女性のオリガと息子のパウロ。セルゲイ・ディアギレフ率いるロシア・バレエ団の一員として活躍していたバレリーナのオリガ・ホフロヴァは、1917年ジャン・コクトー脚本でピカソが舞台美術&衣装デザインを担当した作品でピカソと出会い、結婚します。ピカソの美しきミューズとして作品にも数多く描かれますが、恋多き人生を送ったピカソと後に別居。
△ロシア・バレエ団も公演したリセウ大劇場。ランブラス通り。
同じくスペインを代表する画家サルバドール・ダリの妻でありミューズとなったのも、ロシア人女性でした。タタルスタン共和国の首都カザン出身のガラ(本名はエレーナ・ディヤコノワ)。詩人の夫とともに休暇でスペインへやってきたガラと10歳年下だった当時はまだ無名のダリは、運命の恋におち、駆け落ちの末に結婚しました。郊外フィゲロスはダリ劇場美術館があり、ぜひ次回訪れてみたいです。
バルセロナにはほかにも画家ミロの美術館もあります。
△街中のカタルーニャ建築協会の建物外壁にもピカソの作品!
ちょうどモスクワのプーシキン美術館では、シューキン・コレクション展開催中(プーシキン美術館でシューキン!エルミタージュ美術館でモロゾフ兄弟!二大コレクション展同時開催!!【モスクワの美術館】)。ピカソの作品も見ることが出来ます。この展覧会の目玉のひとつがマティスの『ダンス』なのですが、画家アンリ・マティスもまた、イスラム美術を学ぶためにスペインに滞在したことがあり、『スペイン風の静物画』等のスペインを感じさせる作品も残しています。マティスが『ダンス』を制作していたとき、そのアシスタントを務めたロシア人女性リディア・デレクトルスカヤもまた、晩年のマティスのミューズとなりました。