2007~2009年滞在時によく足を運んでいたロシア料理レストラン Китежъ-Град(キーテシュ-グラット)。(過去関連→レストラン☆Китежъ(キーテシュ))
古儀式派の教会をイメージしているという店内インテリアは変わらず。落ち着いた雰囲気です。
△ピロシキとシーバックスーンのモルス(ベリーのジュースの総称)
△ボルシチに魚のスープ“ウハー“
△ビーフストロガノフにチキンカツレツのポジャルスキー。お料理の味も変わっていません。
お店の名前キーテシュは、1165年にユーリー・ドルゴルーキー公によって作られたという伝説上の聖地に由来しているそうです。広大なロシアのほぼ中心に位置するニジェゴロド州のスヴェトロヤル湖の近くに、13世紀モンゴル帝国の侵攻から逃れたロシア正教徒の古儀式派の人たちが造った場所で、たくさんの白い石造りの教会があり、美しい鐘の音が響いていました。敵に包囲されたときも、決して神への祈りをもって対峙し、この町は聖なる湖の下に沈んだと言われています。美しい心と魂を持つものだけが、キーテシュへの道をみつけることができ、また夜明け前の静寂のひととき、湖の中から聞こえる教会の鐘の音や合唱(ロシア正教のミサは、楽器でなく人の声で行われます)を聞くことができるそうです・・・
この伝説にインスピレーションを得て、多くの作家、詩人、画家など芸術家たちが作品を残しており、なかでも大好きな作曲家リムスキー・コルサコフも、この伝説をもとにオペラ“見えざる町キーテシュ”をつくっています。
今でも、ロシアのなかでニジェゴロドには、多くの古儀式派の方が生活していらっしゃるそうです。
Китежъ-Град http://kitezh-town.ru
住所: Petrovka Ulitsa, 23/10 строение 5