△ЦДХで開催されたロシア・アンティーク・サロン(44 Российский Антикварный Салон)を拝見してきました。
ロシア全土、そしてヨーロッパやアメリカなど海外からもたくさんのブースが参加し、宝石からイコン、絵画、食器、家具まで溜息のでるような美しさ・・・!二度と同じものを作ることは出来ない、その誕生にまつわる時代背景や今日まで受け継がれてきた歴史を知ると、さらに何倍にも尊いものになります。いくつかのギャラリーには、日本の屏風や陶器などもコレクションされていましたが、
今回は日露交流年にあわせて“小宇宙“と言われ世界中にコレクターを持つ根付けの特別展示 «Нэцкэ сквозь три столетия»が開催されました。
△江戸時代に男性が、煙草入れや印籠などを紐で帯から吊るして持ち歩くときに用いた小物で、手の中で丸く可愛らしく馴染むような動物ものや洒落をきかせたものなど、世界にたったひとつの味わいがあります。江戸時代から300年に渡る根付けの世界がこれほど大規模に紹介されるのは初めてのことだそうです。イギリス大英博物館から専門家も招かれていました。
△日本の巨匠の作品とならび、ウクライナの根付け作家 Сергей Осипов セルゲイ・オシポフさんの作品も!日本の美を受け継ぎながら独特の世界観を持ち、モスクワ郊外で制作活動をつづけているというオシポフさんの根付けには、世界中のコレクターが注目しているのだそうです。
△会場では、艶やかな着物姿のロシアの皆様による琴や三味線の演奏、日本舞踊、
△そして勇壮な和太鼓と笛の演奏に合わせて、いけばな草月支部の皆様によるデモンストレーションも!
音楽に合わせて、代表のНаталья Фатееваさんの指揮のもとでお弟子さんたちが1輪ずつロシアの秋の実や草花を活けていきます。
たくさんの秋のいけばな作品が会場に華をそえ、ロシアのアンティークと一期一会の美の競演を演出していました。
熱気に溢れる展示場から外へ出ると、ひんやりした冬の空気にゴーリキパークの門が美しくライトアップされていました。モスクワのアンティークな街並みも美しい夜です。
アンティーク・サロン http://www.antiquesalon.ru
セルゲイ・オシポフさんHP http://osipovnetsuke.com/index.html
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NHKラジオまいにちロシア語《入門編》千里の道も一歩から(月曜日〜水曜日)オンエア中です!
Я сова.(私はふくろう)という表現が出てきましたね!芸術の秋から冬へ・・・このところ、すっかり夜更かしです。