モスクワで2017年に公開され話題を集めた2本の映画、アレクセイ・ウチーチェリ監督作の«Матильда»(マチルダ)とカレン・シャフナザロフ監督作の«Анна Каренина»(アンナ・カレーニナ)が、いよいよ今年2018年、日本で公開されます。
△「日本におけるロシア年2018」「ロシア文化フェスティバル IN JAPAN」のロシア・ソビエト映画祭
邦題は『マチルダ 禁断の恋』『アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語』
△«Матильда»(マチルダ)は、帝政ロシア 最後の皇帝ニコライ2世の愛人といわれ、ロシアで初めて1901年に最高位プリマ・バレリーナ・アッソルータの称号を得たバレリーナのマチルダ・クシェシンスカヤが描かれています。ロシア正教会で聖人にもなっているニコライ2世の“愛人“を公にテーマにしたことで賛否両論、上映予定のモスクワの映画館に爆破予告があったりと当時かなり話題になりました。
https://www.ivi.ru/watch/126955
△日本では『ペテルブルグのバレリーナ ー クシェンスカヤの回想録』も出版されています。
△«Анна Каренина»(アンナ・カレーニナ)は言わずと知れた文豪レフ・トルストイの名作で、これまでも何度も素晴らしい映画になり、モスクワではこの秋冬の劇場シーズンにも、バレエやミュージカルでも上演されている人気の作品です。ともに人気俳優のアンナ役Елизавета Боярская(エリザヴェータ・ボヤルスカヤ)とヴロンスキー役 Максим Матвеев(マクシム・マトヴェーエフ)の夫婦競演でも注目されました。サンクトペテルブルグの劇場Академический Малый драматический театр (Театр Европы)の女優で、多くの映画に出演しているエリザヴェータ・ボヤルスカヤは、2010年に出産(一人息子アンドレイ君)女優としても母としても益々輝きを増し、2018年«Заслуженный артист Российской Федерации»ロシア功労芸術家の称号を得ています。 モスクワの劇場МХТ им. А. П. Чеховаでも活躍するマクシム・マトヴェーエフも、同じく2018年に功労芸術家の称号を得ています。
https://www.ivi.ru/watch/anna-karenina
△ちょうど映画の新旧『アンナ・カレーニナ』を比較する展示を発見!
△お写真はシャフナザロフ監督と。(2010年に東京で開催された『カレン・シャフナザロフ監督映画祭ではMCを務めさせていただきました。)
そして、「ロシアにおける日本年」では、井上雅貴監督作『ソローキンの見た桜』が来年2019年に公開予定です。
モスクワではセントラルヒーティングもはじまりました。寒い日には、あたたかい映画館やお部屋で映画三昧もいいですね。