この夏の初めて!といえば、美味しいクワスに出逢ったこと。クワスは黒パンを発酵させて作った飲み物で、甘いビールのような独特の味わいがあります。今年、ロシアの地方産の絶品クワスを頂いてから、すっかり癖になってしまい、モスクワのスーパーのクワスを飲み比べて楽しんでいます。
△2008年の滞在時は、夏の風物詩といえばクワス売りで、街角にたくさんの黄色いБОЧКА(クワス販売車)やスタンドが出ていたのですが、2018年は都心部ではほとんど見かけなくなりました。(少し郊外へ出ると、今でも見かけたりします。)レストランでも、ソフトドリンクの夏の定番はクワスとモルスだったのですが、最近はクワスを置いている店が減り、代わりに自家製レモネード(さまざまなフルーツやハーブを混ぜたオリジナルのレモネード)を売りにしているお店が増えました。
かつてのロシアでは飲み物を冷やす習慣がなく、あまり冷えていないクワスは、あまり冷えていないビール同様あまり美味しく感じられなかった私ですが、2018年は「冷たいものをお願いします」とオーダーするとレストランでも冷えた飲みものが飲めるようになり、クワスを使った夏のスープ アクローシュカまで、なんだか美味しく飲めるようになりました。
△ショッピングモールのなかのレトロなクワス自動販売機
アクローシュカは、皮ごと茹でたジャガイモやきゅうり、ゆで卵、ハムなどをすべて細かく切り、そこにクワスをかけて、ときにはケフィールをかけて、お好みでハーブやスメタナとともに頂く伝統的な夏の冷たいスープです。
来年の夏には、手作りのクワスやアクローシュカにも挑戦してしまうかもしれません・・・!