日本では当たり前にあって、モスクワではあまり見かけないもの。いろいろありますが、有塩バターもそのひとつです。日本のバター売り場では、有塩がメインで、主に製菓材料として無塩バターも販売されていますが、モスクワでは・・・
乳製品が豊富なので、バターの種類はたくさんあるものの、すべて無塩でした。有塩バターは?と尋ねてみると、こちらのお店ではハーブやにんにくのミックスされたタイプのみとのこと。いつもどうしてなのか気になっていたのですが、先日知人のロシア人に「バターはパンに塗って、サラミやチーズや、サーモン、イクラなどを乗せて食べるでしょう?サラミもチーズもサーモンもハムも塩辛いから、バターに塩気はいらないの。バトン(ロシアの伝統的なパン)のぼそぼそした食感をマイルドにするクリーミーさは重要よ」と言われて、なんだか霧が晴れたように納得した瞬間でした。
△品揃え豊富なスーパーへ行くと有塩バターもみかけます。
ロシアにいらしたら、カフェや劇場の軽食で、ぜひブッテルブロード(バトンを薄切りにして、無塩バターを塗り、塩辛いロシアのサラミやサーモンを乗せたオープンサンド)を召し上がってみてくださいね。