今年2017年は8月11日〜10月22日まで開催されていた毎年恒例の蜂蜜市へ行ってまいりました!
蜂蜜の大好きなロシア人。健康や美容にいいから、風邪の予防や治療にいいから・・・なにかと蜂蜜を薦められます。そして、蜂蜜市が開催される時期になると、大きなカートを引いていそいそとお気に入りの蜂蜜を買いに出かけます。
甘い蜂蜜の香りに包まれた巨大テントのなかは、向こう側が見えないほど、そして何列も、数えきれないほどのブースが並びます。
どこのお店でも、「さあ試食していってね!」とちいさな匙に蜂蜜をすくっては、つぎつぎに手渡してくれます。
同じ種類の蜂蜜でも、お店によってずいぶん味が違います。こちらのお店では“栗”の蜂蜜を購入。こっくりとした栗独特の風味が口一杯に広がります。
お店の方とのおしゃべりも楽しみのひとつ。おしゃべりと味見がはじまると、なかなか次へ進むことができません・・・!
どこのお店でも、まずは基本のアカシアから薦められ、それから日本人にも人気の菩提樹やスイートクローバー、食べるマスクとも言われ喉に良いプロポリス、さらにベリーやりんごなどのフルーツや花など今年のお店のおすすめ蜂蜜、そして蕎麦や栗など癖の強い味へ・・・と進みます。こちらはアルタイ地方のお店ではアカシア蜂蜜を購入。お店では500g~の大きめポットが用意されていますが、小さな容器を持参するとそのなかに入れてもらうことも出来ます。
大きな匙で蜂蜜をすくっては、その自慢の美しい透き通った色ととろみを見せてくれます。
ロシアのさまざまな地方から出店していて、その地方独特の植物や風景で演出していたり家族で養蜂業を営んでいる写真を展示していたり、蜂蜜でロシア旅行が出来ます。
こちらのサハリン産蜂蜜のお店では、珍しい“桜“の蜂蜜を。桜餅のような味がします。いろんな香りや味を購入するのも楽しいですし、同じ種類で食べ比べをするのもいいですね!たくさんの蜂蜜を味わうためにも、お水を持参することをオススメします。
乾燥キノコも風味がよくてとっても美味しい!それぞれのお店がアットホームな温もりのある雰囲気でディスプレイされていて、あちこち眺めながら歩くのはとっても楽しいです。
蜜蝋やプロポリス石鹸なども、蜂蜜や蜂の巣の模様にデザインされていたりして楽しいです。
最寄り駅はКОЛОМЕНСКАЯ駅(Музей方面の出口を出ます)。中心部から乗り換えなしでそれほど遠くない場所ですが、公園にはいると広々として自然が美しく、世界遺産に登録されている教会などもあって、お散歩にもぴったりです。
公園へは歩いても行けますし、駅前からテント前まで無料の送迎バスもあります。
ロシア人がよく熊に例えられるのは、身体が大きいだけではなく、きっと森とその恵みである蜂蜜やきのこ、ベリーなどを愛しているからですね。そういえば、『ハリネズミと金貨』でも美味しい蜂蜜ときのこでロシア流の冬ごもりをしていたっけ・・・!(関連☆【今日のロシア】ハリネズミと金貨)