【モスクワの交通事情】タクシー事情 2017〜ヤンデクス・タクシー〜

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2017年、空港からモスクワの街へ出てまず一番驚いたのは、タクシーがものすごく増えたこと!あっちを見てもこっちを見ても、“イエローキャブ“を筆頭にたくさんのタクシーが走っています。

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2009年までは、空港こそタクシーが集まっていましたが、街中で見かけることは少なく、必要なときには電話で予約する必要がありました。その代わり、街には“白タク“と呼ばれる一般の車がお小遣い稼ぎを兼ねてタクシー代わりをしていました。市内を走るバスもマルシュルートカ(乗り合いバス)もトラムもトロリーバスも、時刻表があってないようなものでしたので、地下鉄で行けないような場所や時間にはこの“白タク“を利用することになりました。たいてい道路側へ片手を出すと車が止まってくれるので、行き先を伝え、値段を交渉し、合意したら乗り込むという流れでした。一期一会の運転手さんと、ときにおしゃべりを楽しんだりして、それはそれで貴重な経験でしたが、やはり道が分からない場合などきちんと目的地に着けるのかどうかいつも少し緊張感があったものです。

 

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今は、白タク以上にこのアプリで呼べるタクシーが手軽になり、値段もお得で驚きます。たくさんのタクシー会社がありますが、たとえば大手のひとつЯндекс Таксиの場合、スマートフォンのアプリをダウンロードして簡単に登録。現金払いかカード払いが選べます。

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アプリを起動して、車のランク(車種と値段)を選びます。たとえば、экономは99ルーブル〜で、車種は Hyundai Solaris、Kia Rio、Ford Focus、Renault Fluenceなど。ほかにкомфорт、омфорт+(Toyota Kamry、Nissan Teanaなど)、бизнес、минибэнなどクラスを選ぶことが出来ます。安全面を考えて、少し上のランクを選んでいるという日本人の方も多いようです。

 

つぎにタクシーに迎えに来てほしい場所と目的地の住所を入力。あとはвызвать такси(タクシーを呼ぶ)をクリックするだけです。するとすぐにモスクワ地図画面でタクシーを探している画面になり、運転手が応答してくれます。

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スマホには、そのタクシーのナンバーと車種、さらに到着時間目安が表示され、地図を見ていればそのタクシーが刻々と近づいてくる様子まで分かりますし、乗車後も目的地までの道のりが一目瞭然です。

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 △タクシーの運転手さんの多くは、携帯アプリをナビにしています。お好みの声で音声ナビをしてもらえるのですが、息子はこれもやっぱり大好きで、完璧にコピーして真似して遊んでいます。

 

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入り口が分かりにくい場所などは、комментарий、пожелания(コメント、希望欄)に指定が出来たり、また子連れの場合は、年齢に合わせたチャイルドシート(Детское кресло、Бустерは2つまで)の有無も選ぶことが出来ます。ほかにも、ペット連れや煙草を吸わない運転手、エアコンの有無などを指定なども出来ます。渋滞がひどいモスクワでは車よりも地下鉄が便利なことも多いですが、深夜や子連れなど何かというときに安心安全にタクシーを呼べるのは心強いものです。

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△ショッピングセンターなどにはタクシーを呼ぶためのこんな機械も設置されています。

降車後には、アプリに今回の乗車を5段階で評価する画面が表示されます。もし☆二つなどの低い評価をつける場合には、さらに細かく、どういった部分が原因かも選ぶ必要があります。

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△運転手の遅刻、車内の匂い、車の状態など。同じタクシーにまた乗る可能性も考えるとちょっと躊躇してしまいますが、このシステムはお客様の貴重なご意見をいただけるシステムだと思います。モスクワの運転手さんは皆かなりスピードを出すので、私ははじめに「あまり気分が良くないのでゆっくり運転してください」とお願いするせいか、今のところ私は低い評価をつける運転手さんにはほとんど出逢っておりません。

 日本では、都営バスの運転手を夢見て、都バスアプリで都内のバスの運行状況をみるのが大好きだった息子は、とにかくこのアプリで地図上を走行する車を追いかけるのに夢中で、「日本だったら都営バスの運転手、ロシアだったらЯндекс Таксиの運転手になろうかな」なんて張り切っています。 

 

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