ドイツの哲学者・経済学者カール・マルクスが『資本論』を書いた建物は現在、知る人ぞ知る人気シェフが腕を振るうレストラン『クオ・ヴァディス(Quo Vadis)』になっています。
△建物にはブループラークもついていて、マルクスが1851〜1883年までここで暮らしたことが記されています。ここで家族とともに極貧生活を送りながら、毎日大英博物館の図書館へ通って『資本論』が完成していきました。
△メニューも可愛い!
△名物はうなぎサンドイッチ⁉︎スモークド・イール・サンドイッチ(Smoked Eel Sandwich)は、くせのない柔らかなうなぎを軽くスモークしてぴりりと効いたホースラディッシュとあわせたここだけの味。
△2階からは、会員のプライベート・ダイニング空間になっています。
△マルクス発見!
ロンドンには他に、マルクスの巨大な頭像がついたお墓を見ることができます。
△166cmある私でも、横に並ぶとこんなに大きい!(関連ブログ☆【英国のなかのロシア】西にマルクス、東にリトビネンコ!彫刻庭園のようなハイゲート墓地)
先日訪れたウィリアム・モリス・ギャラリーでは、なんとモリスも社会主義に傾倒していき、「社会主義同盟」を結成して機関紙を創刊、マルクスの『資本論』を熟読し、独自の社会主義の理想を掲げていたことを初めてしりました。(関連☆ウィリアム・モリス・ギャラリー)
ロシアでもモスクワ市内でマルクス像とエンゲルス像を見ることができます。マルクス像にはやはり「万国の労働者よ、団結せよ」と刻まれていました。(関連☆【モスクワの街角】朝焼けの革命広場とマルクス像☆【モスクワの街角】エンゲルス像)ロシアに大きな影響を与えた人物です。
思想家ゲルツェンを中心に、バクーニン、ベリンスキー、スタンケーヴィッチ、マルクス、ツルゲーネフらが登場するトム・ストッパード脚本、蜷川幸雄演出の舞台『ザ・コースト・オブ・ユートピア』(The Coast of Utopia)は、人生で忘れられない舞台のひとつです。(☆【イギリスのなかのロシア】ロシアの哲学者ゲルツェンの暮らした家)
☆おまけ☆
レストランの横には、モーツァルトのブループラークもあります。(☆【夏の自由研究】ロンドンのなかのモーツァルトを訪ねて〜まとめ〜)
Quo Vadis https://www.quovadissoho.co.uk
住所:26-29 Dean St, London W1D 3LL