(2021.09)ケンジントン宮殿で2021年6月3日から2022年1月3日まで開催中の企画展『ROYAL STYLE IN THE MAKING』へ。
この企画展の目玉のひとつは、ダイアナ元妃が1981年のロイヤル・ウェディングで着用したウェディング・ドレスが見られること!
△英国のプリンセスのウェディングドレスは、伝統的に英国の素材で作られますが、このドレスも厚みのあるたっぷりとしたタフタ生地を使ってドラマチックなシルエットに仕上がっています。Stephen Walters &Sons Ltd. によってサフォークで特別に織られたシルクから作られ、レース部分は、Queen Maryのアンティークレースからインスピレーションを得て、ノッティンガムのRoger Watson Lacesによって作られており、真珠とスパンコールが手作業で縫い付けられています。
△およそ7.6メートルもの長さの美しいトレーン!そしてベールはさらに長かったそうで、式へ向かうための馬車に乗るのが大変だったのだとか・・・。長い時間をかけてデザインしたのは、デイヴィッド&エリザベス・エマニュエル夫妻のブランド『エマニュエル』。
△当時、まだロンドンの新進気鋭の若手デザイナーだった二人ですが、19歳で婚約したダイアナ妃はファッション誌『ヴォーグ』撮影のために用意されたブラウスに一目惚れして、ウェディングドレスをオーダーしたのだとか。
△ダイアナ妃の婚約指輪は、1735創業のGARRARD LONDONのデザイン。12カラットの楕円形のブルーセイロンサファイヤの周りを14粒のダイヤモンドで囲んだホワイトゴールドの指輪です。ダイアナ妃の吸い込まれそうに美しいブルーの瞳、そして婚約の時のロイヤル・ブルーのスーツとサファイヤの指輪は完璧な美しさでした。
△ダイアナ妃をはじめロイヤル・ファミリーのために働いたデザイナーたちが紹介されていましたが、なかでもベルヴィル・サスーン(Bellville Sasoon)はファッションアイコンとして世界を魅了したダイアナ妃のスタイルをともに作り上げていたブランドとして知られています。ベルヴィル・サスーンは、ベリンダ・ベルヴィル(Belinda Bellville)とデイヴィッド・サスーン(David Sasoon)夫妻のブランド。
△デイヴィッド・サスーンのデザインしたジャケット&ドレスのなかでも、このラブリーなピンク色の1着は有名です。結婚式のあとでこれに着替えてハネムーンへと向かったのです。お気に入りの1着はその後も公務のときに繰り返し着用され、天候に合わせて長袖と半袖が用意されていました。
△このスーツをデザインしたときのデザイン画も。
△ギフトショップには、洗練されたイメージのダイアナ妃をテーマにした食器やグッズも並んでいました。