【英国のなかのロシア】英国の紳士クラブ「The Reform Club」

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(2021.12)英国の名門紳士クラブ(Gentlemen’s Club)The Reform Club

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ロンドンにあるジェントルマンズ・クラブのなかでも特に有名な場所で、歴代会員にはウィンストン・チャーチル元英国首相や(関連☆)、『シャーロック・ホームズ』を書いた作家コナン・ドイルなどが名を連ねます(関連☆【英国のなかのロシア】シャーロック・ホームズ博物館の名探偵マトリョーシカ)。『ピーターパン』を書いたスコットランド出身の作家ジェームス・マシュー・ バリーも会員だったこと、今日初めて知りました(関連☆ケンジントン庭園からはじまった物語『ピーター・パン』の銅像)。 

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△フランスのジュール・ヴェルヌ作の冒険小説『八十日間世界一周』(フランス語: Le tour du monde en quatre-vingt jours、英語: Around the World in eighty Days)のなかにも登場しています。イギリス人資産家フィリアス・フォッグがフランス人執事のパスパルトゥーを従えて、世界を80日間で一周しようと旅に出る物語ですが、独身の紳士フィリアス・フォッグ卿はこの「リフォーム・クラブ」のメンバーであること以外は全く謎、という設定でした。旅は、リフォーム・クラブでの議論からはじまり、ここで幕を閉じるのです。(※ちなみに、『八十日間世界一周』の前に出版されたジュール・ヴェルヌの作品は『三人のロシア人と三人のイギリス人のアフリカ旅行(Aventures de trois Russes et de trois Anglais dans l’Afrique australe)』)

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△(お写真は公式サイトより)本日の会場は美しい図書室(Library)。1841年に Sir Anthony Panizziによって創設され、歴代メンバーの著書や寄付などを含めて貴重な本が85,000冊以上並んでいます。特に19世紀の英文学が充実しているそうですが、建築、アート、政治、歴史・・・幅広いジャンルを誇っています。幼い頃から“本の虫”で図書室をこよなく愛する私にとって、360度本に囲まれた夢のような空間。

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△着席して振り向くと、私を誘う一冊の背表紙・・・! 

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△前菜:London smoked salmon, marinated fennel and cucumber メイン:Pan-fried sea bass, Brixham crab mash, pine nuts, caper&lemon salsa デザート:Poached pear&clementine, meringue, blackcurrent sorbet 

 

さて、モスクワにはプーシキンも通った!トヴェルスカヤ通りの旧イギリス・クラブ(Английский клуб на Тверской)がありました。帝政時代には貴族たちの社交の場となっていて、1831年から1917年までイギリス・クラブとして使われていました。(ロシアにおけるイギリス紳士のためのクラブは、まずサンクトペテルブルクに誕生し、続いてモスクワにできたそうです。)文豪たちの作品にも数多く登場しているイギリス・クラブは、1917年の2月革命の後に革命博物館となり、現在はロシア現代史博物館(Музей современной истории России)となっています。詳しくは、関連ブログ☆【モスクワのなかのイギリス】〜まとめ〜 7をご覧ください。

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