英国へ来て驚いたことのひとつは、英国人の皆さまがとっても気軽にお宅に招き入れてくれること。アフタヌーンティーの国というイメージが強かったので、すこし格式ばって高級なティーカップで紅茶をいただくようなお招きを想像していましたが、普段のおつきあいはとてもアットホーム。「ハーイ!」と挨拶したら、ふたことめには「さぁ、どうぞ入って!紅茶を一杯いかが?」
友人たちとのホームパーティもとても寛いだ雰囲気。たとえば20時に来てねと言われていても、みんなゆるゆると自分のペースで到着するので、21時過ぎまでドリンクを片手にクリスプスをつまんでおしゃべり。(☆【英国のお気に入り】イギリス味のクリスプス!ロシア味のチップス!)
初めて会う友人同士を紹介したりもらったワインを味見したりしながら、ホステスの奥様は下ごしらえの終わっているサラダや前菜を温め直したり、盛り付けしたり・・・「ユリが来るから、ロシア風のサラダを作ったのよ。」美味しそうなビーツのサラダ、レシピはどちらもオットレンギの料理本からだそう。(☆ロンドンではオットレンギが旬!イギリスNo.1キャロットケーキを求めて)
△イギリスのお宅は素敵な暖炉があることも特徴のひとつ。この暖炉まわりの空間にずっと憧れていました。都心部では安全面からすでに実際に暖炉を使用することができない場所も多く、マントルピースのようになっていることも多いのですが、少し郊外の一戸建てではこうして今も薪をくべて燃える火がお部屋を温めてくれます。お庭ではホストの旦那様が炭火焼のお肉を焼いてくれていました。
そのうち子どもたちが「おやすみ」のキスをしに階下へおりて来ました。6時半頃に先に別のメニューで夕食をとっていた子どもたちは、今宵はお楽しみのスリープオーバーです。ホームパーティーにやってきたご夫婦も信頼できるシッターさんにお子様を預けて来ていました。家族で過ごす時間も大切にしつつ、こんな日はきちんと大人の時間と子供の時間が分かれています。
△ほろ酔いで皆が自分のプレートに食事をとって着席したらもう22時近く。食べたりしゃべったり、飲んだり笑ったり・・・夜はゆったりと更けていきます。
△デザートには、初めてのライス・プディング!少女時代からよく本に登場していたライス・プディングですが、英国人のお宅でお手製のものをいただくのは初めて。本のなかでは(甘いお粥のようなデザート)と解説されていて想像するとあまり食べる勇気が湧きませんが、オーブンからはカスタードが焼けるのようなとってもいい香りが漂ってきて、お鍋からひと匙スプーンですくって口に運ぶと、ミルクとお砂糖で煮たお米の優しい甘さとジューシーなコンポートがよく合います。
すっかり酔っ払って御宅を出たのは深夜1時過ぎ。子どもが生まれてからは夜の外出はぐっと減りますし、遅くまでゆっくりお酒を飲んだりする機会は少ないので、夜風に吹かれながらの帰り道、なんだか不思議な気持ちになりました。
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