(2021.09)1605年に建てられたケンジントン宮殿の建物は、もともとはノッティンガム邸と呼ばれていましたが、ウィリアム3世とクリーンメアリーが購入して以来、ロイヤルファミリーが暮らしてきました。ヴィクトリア女王はここで生まれ育ち、アルバート王子とここで出逢いました。その後、ダイアナ元妃がここで新婚時代を過ごし、ウィリアム王子とハリー王子の兄弟もここで育ちました。そして現在は、そのウィリアム王子&キャサリン妃(ケンブリッジ公爵夫妻)と3人の子どもたちが暮らしています。ケンジントン宮殿の一部はミュージアムとして公開されています。
△コロナ対策のOne-way routeで進みます。まずはThe Jewel Roomから。
△ヴィクトリア女王のエメラルド・ティアラ、ネックレス、イヤリング、ブローチ
△ヴィクトリア女王の孫娘プリンセス・ルイーズへ両親(Bertie &Alexandra Prince&Princess of Wales)からのウェディング・ギフトとして贈られたダイヤモンドのネックレス・ティアラ。ロシアの民族衣装からインスピレーションを得てデザインされました。19世紀、イギリス王室とロシア王室の間に深いつながりがあったことを示すティアラです。手前の写真で見られるように、ネックレスとしても着用できる優れたデザインなのだそう!(関連☆【英国のなかのロシア】バッキンガム・パレスの庭でピクニック!ロイヤル・コレクションのなかのロシアのティアラの話)
△こちらもプリンセス・ルイーズのティアラで、結婚の日に夫から贈られたもの。
ここから展示室は、1819年の誕生から若干18歳で英国の女王になる日まで、ヴィクトリア女王の人生を辿っていく『Victoria:A Royal Childhood』へ。ヴィクトリア女王(1819−1837)の人生は映画でも観たことがあり、またロシアとも深いつながりがあるのでとても興味を持っていました(☆【英国のなかのロシア】エリザヴェータ・フョードロヴナに再会!世界遺産ウェストミンスター寺院)。
△可憐な少女時代のポートレート
△ケンジントンパレスのなかでどんな少女時代を送ったのかがドールハウスで再現され、
△さらにヴィクトリア女王が少女時代に遊んでいたゴージャスなドールハウスも!
△ヴィクトリア女王が誕生したお部屋。もともとはダイニングルームでしたが、窓からの見晴らしもよく、階下のキッチンからお湯を運んだりするのにも便利なこの部屋が出産にぴったりだと考えた夫妻が、マホガニーベッドと緑と白を基調にしたカーテンや絨毯を用意させ模様替えしたのだそう。当時の資料をもとに再現されています。
△枢密院会議の様子が再現されていました。18歳のヴィクトリア女王は、大勢の国家のお偉方を前にしても堂々と威厳ある様子だったと伝えられています。
△戴冠式
ここからKing’s State Apartments、Queen’s State Apartmentsへ。
△改装工事中の「王の階段」
△「謁見の間」
△「王の間」
△メアリ女王の寝室。病弱だった夫のウィリアム3世の療養のためにここケンジントン宮殿に移ってきた夫妻でしたが、女王は天然痘のためにここで若くして亡くなってしまったそうです。ウィリアム3世は周りが止めるのも聞かずに、最期までベッドのそばにいたのだとか。
△「クイーンズ・ギャラリー」まさか、遠くに見えるのは・・・!?
△なんとピョートル大帝の大きな肖像画ではありませんか!