英国では最も大切に祝われる日のひとつであるクリスマス12月25日の午後に、毎年恒例の女王陛下のクリスマス・スピーチがあります。
△The Queen’s Christmas Broadcast 2021
毎年家族の写真がたくさん並ぶデスクの上には、愛する夫エディンバラ公フィリップ殿下との思い出の一枚が。写真でつけているのと同じブローチをつけているのも、殿下への変わらぬ愛を象徴しているようです。毅然としたまなざしと茶目っ気ある微笑みが魅力のエリザベス女王の温もりあるスピーチとともに、今年2021年を振り返り、来年2022年への希望を数えます。(☆ロマノフ家の末裔にあたるエディンバラ公フィリップ殿下のご逝去・・・悲しみに包まれるイギリス)
女王のお言葉にあったように、COVIDのために今年もいつものようにはクリスマスを祝うことができませんが、それでも数多くの伝統を楽しむことができます。生のもみの木にたくさんのオーナメント、扉にリース、暖炉の上にはガーランドやクリスマス・ストッキング、部屋にはクリスマス・ポプリにろうそく、アドベント・カレンダーにイルミネーション・・・クリスマスムードを盛り上げるデコレーションをしたり、大切な家族や親しい友人たちと集まってクリスマス・ジャンパーや帽子を身につけて、クリスマス・ティーやモールド・ワインを楽しみながらクリスマス・クラッカー、暖炉を囲んでクリスマス伝統のご馳走をいただいたり・・・
あちらこちらでクリスマス・マーケットやウィンター・ワンダーランド、光のイベントも開催され、教会でのキャロル・サービスでは美しい聖歌が心に響きます。こういう大切な伝統がスペシャルな思い出とともに親から子へ受け継がれていきます。
さて、ロシアで毎年恒例のスピーチといえば、新しい年のはじまる1月1日の12時から流れる大統領の年初演説でしょうか・・・!
△Новогоднее обращение президента Владимира Путина. 2022 год
新たな可能性の幕開けとなる新しい年のはじまりですが・・・「解決されていない問題が、まだ、たくさん、あります。」というところで、世界中の方が大きくうなづいたのではないでしょうか・・・!?今朝CBBCのニュース(子ども版のBBC)でロシアとウクライナの話題をチェックした息子までもが「Очень!」と深くうなづいていました。
そして、日本では、例年1月2日に開催されてきた新年一般参賀が新型コロナの影響で中止となり、代わりに元旦に、天皇陛下のビデオメッセージがありました。